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シリーズ打ち切りのウワサも?『第3次スーパーロボット大戦』 入手困難な人気

なぜこれほどの人気となったのか?

1990年11月に「スーパーファミコン」が発売(画像:写真AC)
1990年11月に「スーパーファミコン」が発売(画像:写真AC)

 長期間の品切れを起こすほどの人気を誇った『第3次』でしたが、発売前はシリーズの打ち切りがささやかれている状態でした。1991年4月にゲームボーイで発売された記念すべき第一作『スーパーロボット大戦』は人気があったものの、続いて発売されたファミコン版の『第2次スーパーロボット大戦』は発売日が同年の12月29日と、ファミコンの旬を過ぎた時期の発売だったのが足かせとなったのです。また、クリスマス商戦に間に合わなかったのも大きな痛手となりました。

 既に各ファミコン雑誌でもファミコンの作品の取り扱いは少なくなっており、宣伝も十分ではなかったため、『第2次』はあまり売り上げが伸びなかったのです。

 このような状況下で開発された『第3次』には、開発を担当したウインキ―ソフトの執念を感じさせるものとなりました。プラットフォームがスーパーファミコンとなり性能が飛躍的に向上したため、ロボットの合体変形シーンやカットインが導入されたことは、プレイヤー対象層の思い出を刺激し、人気を得るための大きな力となりました。

 また、後の多くの「スパロボ」シリーズでも採用されることになる基本的なパラメータが実装されたのも、『第3次』からです。『第2次』までの武器は射程や威力、地形適応くらいしか設定が存在しなかったのですが、『第3次』では弾数やエネルギー消費、必要気力が設定され、一撃必殺の必殺技を放つための戦略的思考が必要となっていたのも、ファミコンの大ブームを経験した世代にとっては、より遊びごたえのあるタイトルをプレイしたいというニーズにマッチしていたのです。
 
 さらには機体の改造が可能になったことも大きかったと思えます。さまざまなロボットが登場するとは言っても、子供の頃に熱中していたロボットは世代によって微妙に異なっていることが多く、思い入れのある機体を優先して強化できる仕様はありがたいものでした。主力となる機体は限られていたとはいえ、どうしても戦場に出し続けたい機体はあるのです。

 結局、筆者は『第3次』を手に入れることはできませんでしたが、それでもこの作品こそが、後に多数のシリーズ作品を生み出した原点であることは間違いないと考えています。今改めてプレイすると、さすがに粗が目立ちますが、それは後に続いた作品たちが、長い年月をかけて『スーパーロボット大戦』を昇華させていったことの証なのではないでしょうか。

(早川清一朗)

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