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ミニスカ戦士が起こした革命? 40周年『スピルバン』が変えた「特撮ヒロイン」像

ダイアナヒッププレス!……いかが?

 CD『時空戦士スピルバン 音楽集(限定版)』(コロムビアミュージックエンタテインメント)
CD『時空戦士スピルバン 音楽集(限定版)』(コロムビアミュージックエンタテインメント)

『スピルバン』の主人公は悲劇的な背景をもっていますが、番組自体はコミカルなやりとりで笑いを誘うシーンも多く、また、ダイアナの露出の高いミニスカ衣装と、敵をお尻で吹っ飛ばす得意技「ダイアナヒッププレス」も飛び出し、敵キャラだけでなくTVの前の男子たちにもヒットしました。

 ただ、「主役がふたり」という試みは諸刃(もろは)の剣でした。放送当時、「主人公が目立たない」「話の焦点がぼやける」と感じた視聴者がいたのも事実です。それは、ダイアナのキャラクター性の問題ではなく、主役が複数いる構造に、当時の視聴体験では追いつけなかったことを意味しています。

 結果として、『スピルバン』は爆発的ヒットとはいきませんでしたが、制作側の狙いは失敗ではなかったはずです。なぜなら、この作品は「ヒーローは1人」という前提を、実際のテレビシリーズで打ち破ったからです。また、男性と女性のそれぞれを主役に据えたことが、恐るべき挑戦でした。

 そしてこの挑戦は、後続作品に少なからぬ影響を与えました。「スーパー戦隊シリーズ」における女性戦士の役割が拡張し、「平成仮面ライダーシリーズ」の女性ライダーのポジション、「ウルトラマンシリーズ」での女性ウルトラ戦士の自然な配置……これらは、『スピルバン』で蒔かれた種の延長線上にあるでしょう。

「女性が戦うこと」というより、「なぜ一緒に戦わないのか」という問いを、視聴者に先回りして提示した点に、『スピルバン』の先進性があったと言えるのではないでしょうか。

(石原久稔)

【画像】「えっ、名前変わったの?」 これが「ダイアナ」演じた美人女優の「その後」です(5枚)

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石原久稔

昭和生まれのサブカル好きライター。マニアックすぎるネタを提出してよくボツになります。

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