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新たな「スパイダーマン」ゲームは、黒人文化と社会的メッセージも発信

黒人カルチャーの表現と「ブラック・ライヴズ・マター」のメッセージ

スパイダーマンのマスクを外した状態のマイルズ・モラレス。『スパイダーマン マイルズ・モラレス』より
スパイダーマンのマスクを外した状態のマイルズ・モラレス。『スパイダーマン マイルズ・モラレス』より

 さて、黒人青年のマイルズが主人公のオリジナルストーリーが展開する今作は、映画『スパイダーマン:スパイダーバース』でも主人公として活躍した彼の特色が反映されています。

 映画『スパイダーマン: スパイダーバース』のスーツが登場し、さらにアディダスとのコラボスニーカーがゲーム中に登場するなど、ストリートカルチャーをゲーム内に反映した仕上がりになっています。これはマイルズというキャラクターの人物像にヒップホップカルチャーが大きく影響しており、ゲームでは楽曲に使う音源のサンプリングをするミッションも登場します。

 以前『スパイダーマン: スパイダーバース』で楽曲「Way Up」を提供していたウィル・スミスの息子であるJadenも、今作で楽曲「I’m Ready」を提供しており、黒人文化とマイルズとの関連性は高いといえそうです。

 そして、あるミッションの最後ではマイルズが街のグラフィティの前に立つのですが、そこには大きく「Black Lives Matter(ブラック・ライヴズ・マター)」と描かれています。「Black Lives Matter」は黒人に対する暴力や構造的な人種差別の撤廃を訴える運動として、ここ数年でアメリカを中心に世界中に広がった言葉です。

 実際に「Black Lives Matter」のデモ活動にマイルズの黒のスパイダーマンのコスチュームで参加した人物がおり、これを見た『スパイダーマン: スパイダーバース』の制作に携わったアーティストが写真をもとにイラストを描いたことがありました。昨今のゲームにおいては珍しい“社会的メッセージ”も、マイルズ・モラレスを主人公とした「スパイダーマン」だったから表現できたといえるでしょう。

(大野なおと)

(C)2020 MARVEL (C)Sony Interactive Entertainment LLC. Created and developed by Insomniac Games, Inc.

【画像】クールなカルチャーも盛り込まれた、『スパイダーマン マイルズ・モラレス』

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