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『惑星ロボ ダンガードA』放送から44年。ファンの声で路線変更、知る人ぞ知る名作に…?

スポコン路線からライバルとの戦いへ

「【ロマンアルバム18】惑星ロボ ダンガードA」(アニメージュ増刊、1979年)の表紙に描かれた、タクマとハーケン
「【ロマンアルバム18】惑星ロボ ダンガードA」(アニメージュ増刊、1979年)の表紙に描かれた、タクマとハーケン

 本作をよく「スポコンロボットアニメ」と評する人がいます。これは、主人公タクマを一人前のパイロットとして育てるため、謎のマスクマン教官のキャプテン・ダン(正体は父である断鉄)が過酷な特訓をしていたことが原因でした。

 この当時、スポコンはひとつのジャンルとして認識されていましたが、それをロボットアニメのテーマに据えたのは斬新だったのかもしれません。しかも、仮面の下の断鉄の顔は、流れるような髪形、頬のサンマ傷、立派なヒゲと、いかにも松本先生のキャラという風体で父親としての威厳がありました。

 しかし、この試みは途中で断念されます。その理由は、視聴者からのクレームでした。ターゲットである子供たちから「ダンの仮面が怖い」、熱狂的な女性ファンたちから「タクマをいじめるな」という投書が毎週のように寄せられたのです。

 これにより、最終回までタクマを導く存在だったはずのダンは地球出発時に戦死してしまいました。そして、物語はタクマとライバルの戦いにシフトします。そのライバル役が、中盤から登場した美形キャラのトニー・ハーケンでした。

 当時は、高校生や大学生の女性ファンがロボットアニメの美形キャラのファンになり、その作品の同人誌を作るようになったころです。本作のキャラデザインは、後に『聖闘士星矢』でも美形キャラを次々に生み出して女性ファンから熱い支持を得た荒木伸吾さん。ハーケンの担当声優は『ゲッターロボ』の神隼人、『大空魔竜ガイキング』のサコン・ゲンなどでも女性ファンから人気を得ていた山田俊司(現在のキートン山田)さんだったことから、ハーケンの人気はそのまま本作の評価に直結するほど高いものになりました。

 ハーケンの人気の高さは、当時ファンだった人のなかには、いまだに活動を続けているという点でも、相当なものだったことはご理解いただけることと思います。

 このように熱狂的なファンもいる本作ですが、その後に注目される機会も少なかったことから、若い世代のアニメファンには知らない方も多い作品となってしまいました。しかし、ロボットアニメを探求するなら絶対に見たほうがいい作品のひとつだと筆者は思います。

(加々美利治)

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