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『惑星ロボ ダンガードA』放送から44年。ファンの声で路線変更、知る人ぞ知る名作に…?

松本零士氏がロボットアニメで唯一手がけた作品『ダンガードA』は、ファンからの熱狂的な支持もあった作品ですが、それゆえに思わぬ路線変更を迫られた作品でした。

ロボットアニメに革新をもたらした松本零士

「惑星ロボ ダンガードA COMPLETE DVD-BOX guard.2」(エイベックス・トラックス)
「惑星ロボ ダンガードA COMPLETE DVD-BOX guard.2」(エイベックス・トラックス)

 本日3月6日は、44年前の1977年に『惑星ロボ ダンガードA』が放送開始した日です。本作は「マジンガーシリーズ」の後番組として放映されたロボットアニメだったことから、当時の人気、注目度はかなり高い作品でしたが、ロボットアニメの有名作品を集めたゲーム「スーパーロボット大戦」シリーズに一度も参戦したことがないことからか、若年層のファンにはあまり存在を知られていません。しかし、本作がその後のアニメ作品に与えた影響は大きいものでした。

 本作の原作は、当時『宇宙戦艦ヤマト』がブームの兆しを見せていたころのマンガ家・松本零士先生です。松本先生が東映動画(現在の東映アニメーション)と本格的に仕事をしたのは本作からでした。後のヒット作品である『宇宙海賊キャプテンハーロック』や『銀河鉄道999』は、この時の関係があったからこそ東映動画でアニメになったのかもしれません。そして、本作は松本先生の作品で唯一の巨大ロボット作品です。

 一方で、松本先生が巨大ロボットには否定的だったのは有名な話。自らが描いたマンガ版では一度もロボットの戦闘シーンがなかったばかりか、最終回の最後のコマまで主役ロボのダンガードAが登場しないのは、ファンなら誰もが知っているエピソードです。

 この影響かわかりませんが、本編アニメでもダンガードAの登場は1クールの最後という、それまでのロボットアニメではありえなかった遅さでした。なぜ、そんな展開だったのか。それは本作がロボットアニメで初めて連続ストーリーの流れを本格的に組み込んだ作品だったからです。

 それまでのロボットアニメの場合、極端な言い方をしてしまうと1話と最終回、パワーアップ編などのイベント回以外の話は順番を入れ替えてもつじつまが合うものでした。その点、本作では序盤から始まる主人公・一文字タクマの訓練、後半の惑星プロメテへの航海と、物語の流れが明確になっています。

 これは、それまでの「地球を侵略者から守る」というパターンから脱却し、目的である星に向かうという「旅」の要素が大きく影響していました。地球防衛という受動的なテーマから、航海をするという能動的なテーマになったことで、自然にストーリーの流れが生まれたわけです。

 この「旅」という要素が松本先生の得意なパターンであることは、他の松本作品を見れば一目瞭然。巨大ロボットに否定的だった松本先生だったからこそ、ロボットアニメに革新をもたらしたのかもしれません。

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