『ベルサイユのばら』オスカル様の愛と人生の名言4選 屈指の感動シーンに泣く…
切ない…オスカルの愛の言葉
●「わたしだけを一生涯 愛しぬくとちかうか!?」
オスカルの初恋の人は、スウェーデン貴族、フェルゼンですが、彼はマリー・アントワネットただひとりを心から愛していたため、オスカルの想いはけっして届くことはありませんでした。
一方、幼い頃から従者としていつもそばにいたアンドレについては、あまりに近い存在で、オスカルは彼を恋愛の対象として見ていませんでしたし、アンドレが思いのたけをぶつけるまで、彼の気持ちにはまったく気付かなかったほどです。しかし、アンドレの思いを知って、次第にオスカルのなかでも彼に対して恋愛感情が芽生え育ちました。
その後、オスカルの失恋や結婚騒動で、オスカルとアンドレの気持ちはすれ違いますが、軍で将軍と衝突し、部下を守り切れず、自分の無力さを知ったオスカルは、命がけで自分を守ったアンドレについに心のうちを告白します。「…愛して い…る…」と。
「わたしの存在など 巨大な歴史の歯車のまえには 無にもひとしい だれかにすがりたい ささえられたいと… そんな心のあまえをいつも自分にゆるしている人間だ それでも愛しているか!? 愛してくれているか !? 生涯かけて わたしひとりか!? わたしだけを一生涯 愛しぬくとちかうか!?」
ふたりが思いを確かめ合うこのシーンは、オスカルの言葉に泣き、アンドレの言葉にもっと泣く、『ベルばら』のなかでも屈指の感動シーンです。ですが、ふたりが結ばれるのは、もう少し先で……。
●「アンドレ・グランディエの妻…に…」
暴動前夜、パリへの出動を控えたオスカルは、ついにアンドレと結ばれます。
貴族の娘であるオスカルとその従者であり、平民のアンドレには、当時の常識ではけっして結ばれることはない格差があります。愛を確かめ合っても、アンドレの中にはためらいがあったのかもしれません。これまで恋焦がれすぎて、オスカルを襲おうとしたり、毒入りワインを飲ませようとしたりしたこともあったアンドレですが……。
ずっと結ばれることを願っていたふたりが、やっと結ばれるというのに……、美しい絵と詩的なセリフで神々しいまでのシーンなのに……ここも、涙なしには読めません。愛おして、切なくて、哀しくて、うれしくて、さまざまな思いが交錯し、何度読んでも涙が止まらなくなるシーンです。
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オスカルの名言は、他にもたくさんありますが、今回はその一部、氷山の一角をご紹介しました。でも、実は、アンドレの名言は、さらにそれ以上にあったりします。みなさんの心に残る『ベルサイユのばら』の名言は、どんなものですか?
(山田晃子)