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早すぎた平成の大傑作『ダイレンジャー』 子供にはトラウマ級のグロ描写?

真のトラウマ展開はクライマックスで描かれた

『五星戦隊ダイレンジャー』の5体合体ロボ、大連王。画像は「五星合体 DX大連王」(BANDAI)
『五星戦隊ダイレンジャー』の5体合体ロボ、大連王。画像は「五星合体 DX大連王」(BANDAI)

 ゴーマ族幹部たちとの対決が本格的に始まったところで、ラスボスだったゴーマ15世が、敵の幹部・シャダム中佐によって命を吹き込まれた「泥人形」であったことが発覚します。ゴーマ15世本人もこのことは知らず、シャダム中佐からこの事実を知らされて呪術が解けるやいなや、ゴーマ15世の手足がボロボロと崩れ落ちていき、やがて生首だけとなってしまいます。

 さらに、眼窩(がんか)からこぼれた眼球がカメラ目線でギョロリと睨むのです。おまけに、ゴーマ15世はもともと甲高い裏声で話すため、断末魔もまた裏声。描写も音声も、あまりにも怖すぎました。その後も「幹部が泥人形だった」という種明かしが続き、同じくらい強烈な恐怖映像が連続します。

 きわめつけは彼らを操っていたシャダム中佐本人の死に様。なんと、彼もまた泥人形だったことが判明し、「俺も泥人形だったのか……」と泥を吐きながら崩れ去るのです。今まで見ていた視聴者の想像をくつがえす展開と、刺激が強すぎる映像に背筋が凍りっぱなしでした。ちなみに、シャダムが吐いた泥は撮影時にチョコフレークを使用して表現したようです。

 ここまで説明してきた通り、『五星戦隊ダイレンジャー』の後半はほとんど「トラウマ製造機」ともいうべき凄まじい内容でした。1993年はまだ特撮でCGが使われ始める前であり、アナログな特殊効果を使っているがゆえの怖さが詰まっていた映像でもあります。しかも、『ダイレンジャー』が植え付けたトラウマはここで終わりません。さらに衝撃的なのは最終回の第50話の内容です。ここから先はぜひ、ご自身の目で確かめてみてください。

 それにしても、同時期の戦隊シリーズと比較して『ダイレンジャー』について語る人が少ないのは、上記のトラウマ映像が影響しているのかもしれません……。

(片野)

【画像】いま語る人が少ない『五星戦隊ダイレンジャー』の謎を解く公式本(4枚)

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