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「ジャンプ」印象的な「サングラスキャラ」4人 主人公のそばにいる愛すべき存在

「ほとんどグラサンでできてる」「サングラスが本体」と言われる名物キャラ

●『NARUTO-ナルト-』油女シノ

 続いては、岸本斉史先生による忍者マンガ『NARUTO-ナルト-』。主人公・うずまきナルトや、そのライバルで親友・うちはサスケをはじめ、個性的な人気キャラクターが数多く登場する同作。登場回数が決して多くないにも関わらずファンから人気を集めるキャラクターが、油女シノ(あぶらめ・しの)です。

 シノはナルトと同じアカデミー出身で、蟲(むし)を操る油女一族の忍。いつもサングラスをかけていて、口元も隠しているため表情すらハッキリ見えないのに、ファンが多いキャラクターなのです。

 その魅力のひとつは、忍として圧倒的ポテンシャルを持つ点ではないでしょうか。下忍時代に起きた「木の葉崩し」の際には、ナルトやサスケなどメインキャラクターとともに、犯行に加担した「砂隠れの里」の忍と戦闘するシーンが描かれました。シノは、傀儡使いのカンクロウと戦い勝利。終始ポーカーフェイスで戦う姿は非常にカッコよく、このシーンで心をつかまれたファンは少なくないのではないでしょうか。

 そんなシノの戦闘力は「木ノ葉隠れの里」の暗部集団「根」の創設者でありリーダー・志村ダンゾウからスカウトされるほどでした。ナルトの息子のボルトをメインに据えた続編『BORUTO-ボルト-』では、アカデミーでボルトの担任を務めており、登場回数が激増。油女シノファンにはたまらない内容になっています。

●『銀魂』長谷川泰三

 続いては、2021年に映画『銀魂 THE FINAL』が放映された、空知英秋先生による人気作『銀魂』。同作における“サングラスキャラ”といえば、文句なしで「マダオ」こと長谷川泰三(はせがわ・たいぞう)です。

 初登場時はエリート官僚だった長谷川ですが、主人公の銀さんこと坂田銀時(さかた・ぎんとき)の出会いをキッカケに無職になり転落人生を送ります。 

 周りから「マダオ」と呼ばれるゆえんは、メインキャラクターのひとり、神楽(かぐら)が「まるでダメなおっさん」「略してマダオ」と発言したことが始まり。その後は「まるでダメな夫」「まじでダサいオヤジ」「正にダルそうなオジさん」「全く堕落してしまったオジさん」などさまざまな意味で呼ばれています。

 長谷川が終始登場した「竜宮城編」では、スカウターならぬ「スパウザー」で戦闘力を計られると、サングラスをかけた状態の戦闘力は654K(1K=昆布1枚分の戦闘能力を有する)だった一方、サングラスを外すと1K。その存在が1枚の昆布と同等レベルだと判明しており「マダオはほとんどグラサンでできてる」「サングラスが本体」と言われる始末でした。

 そんなサングラスネタで物語を影から盛り上げているマダオ。改めて彼に注目して同作を見直してみるのも良いかもしれません。

●『ドラゴンボール』亀仙人

 最後は、鳥山明先生の国民的作品『ドラゴンボール』の亀仙人(かめせんにん)です。「週刊少年ジャンプ」掲載作品のなかでも抜群の“サングラスイメージ”があるキャラクターではないでしょうか。

 クリリンやヤムチャなど弟子たちからは、敬意を込めて「武天老師」と呼ばれている伝説的武道家。スケベな性格なギャグキャラクターですが、ここぞというときに筋肉を増大させて戦うバトルシーンが魅力的です。

 また、亀仙人といえば、同作の真骨頂「かめはめ波」を編み出した張本人。『ドラゴンボール』を語る上で切っても切り離せないキャラクターなのです。

 筆者としては、登場当初の丸っぽいサングラスよりも、近年のアニメ放送で描かれるエメラルドグリーンをベースにしたサングラスの方が、若々しくて素敵に感じています。

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 以上、「週刊少年ジャンプ」掲載作品から“サングラスキャラ”を4人選んで紹介しました。『ONE PIECE』のドフラミンゴや、『シティハンター』の海坊主など、まだまだ紹介したいキャラクターは存在します。皆さんの心に残っている“サングラスキャラ”は誰ですか?

(中島憲太郎)

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