アニメ化された原作が多い現役漫画家&小説家たち 10作越えの巨匠、意外な作家も?
今回はアニメの原作になった作品が複数ある現役の漫画家と小説家を紹介します。多くの作品がアニメになったマンガ家や小説家は意外と多く、納得の名前ばかり。なかには10作品以上がアニメになった、ヒットメーカーもいました。
現役作家でアニメ化作品が多いのは……
アニメが多数作られている現在でも、やはり「アニメ化」というのは一大イベント。それはアニメ化が発表された際の、原作者を始めとする関係者やファンのSNSにおける反応やコメントでも伺えます。
しかしその快挙を一度だけでなく、何度も味わっている原作者もなかには存在します。手塚治虫先生や石ノ森章太郎先生、梶原一騎先生といった10作以上がアニメ化されたレジェンド作家もいますが、今回は彼らに続く偉大な現役作家たちを紹介します。
●「準レジェンド」高橋留美子&あだち充
現役ながらもすでに伝説と言っても差し支えなさそうな「準レジェンド」マンガ家が、おもに「週刊少年サンデー」で活躍する高橋留美子先生とあだち充先生。いずれも10作前後がアニメ化され、さらに1980年代から2010年代以降まで長く展開されているのも驚異的です。
特に高橋留美子先生は1981年にアニメ化された代表作『うる星やつら』が、小学館創業100周年記念で2022年にスタッフやキャストを一新して再度アニメ化されることが発表されています。しかもこの新たな『うる星やつら』は、全4クールという近年では破格の扱いです。ほかにも高橋先生の長期連載作品はほぼアニメ化されているだけに、現在連載中の『MAO』のアニメ化にも期待がかかります。またあだち充先生は、1985年の『タッチ』から2019年の『MIX』まで、ほぼ野球に関係した作品というのが大きな特徴でしょう。
●少年誌系の人気作家はヒロユキ、クール教信者
その他の少年誌系の作家では北条司先生、冨樫義博先生、赤松健先生、真島ヒロ先生、大高忍先生などもアニメ化原作を多数手がけていますが、4作品以上アニメ化されたのはヒロユキ先生、クール教信者先生などほんの一握りです。
ヒロユキ先生は『ドージンワーク』を始め、さまざまな雑誌での連載作がアニメ化されました。また、2010年代以降だけで5作品がアニメになっているクール教信者先生は、『小林さんちのメイドラゴン』『ピーチボーイリバーサイド』『平穏世代の韋駄天達』と3作品が同時にアニメで放送された2021年夏クールが印象的です。
なお矢吹健太朗先生は昨年末にアニメ化が発表された『あやかしトライアングル』が3作目ですが、その他にアニメ化された『迷い猫オーバーラン!』や『ダーリン・イン・ザ・フランキス』などのコミカライズも担当しているため、アニメファンにとって一層馴染み深い存在かもしれません。