名シーンの数々を生み出した「ジャブロー」 ってどんなところ? 歴史や機能、逸話…
子供を預けられる育児センターも完備
●ジムや宇宙艦も製造される軍事工場
軍事工場でもあるジャブローですが、量産型モビルスーツである「ジム」がここで大量に生産されました。先述したマッド・アングラー隊はこの工廠(こうしょう)に並ぶジムに時限爆弾を仕掛けましたが、カツ・レツ・キッカの活躍で失敗しています。
またホワイトベースを収容し、点検、修理、改装をした宇宙船ドックは、地球での宇宙艦建造も行っています。
●福利厚生もバッチリ! お子さんがいても安心「育児センター」
軍人や職員が生活する兵舎ももちろん完備されているジャブロー。多くの人間が働くからこそ保険にもケアが行き届いています。保険庁のメディカルセンターではホワイトベースが着艦した直後、クルーが健康診断を受けました。またアムロだけはニュータイプということで精密検査の名目で別の病棟の進化体研究機関で眠らされ、脳波を取られる検査を受け、何やらあやしい薬を飲むように命じられたようです。
そして多くの職員が住んでいるということで、子供たちのための育児センターもあり、専任の育児官がお世話をします。遊び場には大きな滑り台やメリーゴーラウンド、またがって乗る機関車などのおもちゃがあり、アイスやジュースのオーダーを聞くロボットも巡回しています。
カツ・レツ・キッカもこの施設に預けられますが、少年を泣かせ育児官の手をやかせました。その後、カツら3人は脱走。これがきっかけでマッド・アングラー隊のジャブロー爆破を阻止しました。
●ジャブローの歴史 連邦軍本部が移転される……
いつ頃建造されたかは詳しくわかっていませんが、一年戦争前のU.C.0070年代には機能していたといわれているジャブロー。
その建設にあのシャアも少なからず関わっています。というのも、シャアとガルマ・ザビがサイド3の士官養成学校時代のこと。シャアがガルマを焚きつけおこした「暁の蜂起」の責任をとらされるかたちで、シャアは一兵卒に落とされ除隊処分に。その後、地球へ降りると名前を偽りジャブロー建設の土木工事の仕事につきました。ちなみにこの時期にシャアはララァ・スンと最初の出会いをしています。
『機動戦士Zガンダム』のU.C.0085年ごろにはジャブローの実権はティターンズが握っていました。エゥーゴのジャブロー侵攻作戦を察知したティターンズは連邦軍最高司令部を移転し、侵入してきたエゥーゴともども基地を核爆弾で吹き飛ばそうとしました。
しかしエゥーゴは無事脱出に成功。逃げ遅れた連邦兵士は爆発に巻き込まれ基地ともども壊滅しました。その移転先は、パプアニューギニアのポートモレスビーといわれています。
(南城与右衛門)