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原作改変が絶妙な実写ドラマ4選 カット割りや設定変更、オリジナル「げぇむ」も話題に

マンガと実写作品には、二次元と三次元という壁があります。そのギャップを上手く埋められるか埋められないかは作り手次第。今回はマンガ原作の実写ドラマで、改変が上手くいった傑作、良作を紹介します。

マンガの実写化には改変はつきもの!

『世にも奇妙な物語』風にアレンジされたドラマ版『岸辺露伴は動かない』メインビジュアル (C)LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社 (C)NHK・PICS
『世にも奇妙な物語』風にアレンジされたドラマ版『岸辺露伴は動かない』メインビジュアル (C)LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社 (C)NHK・PICS

 毎クール各局が制作にしのぎを削り合うTVドラマ。マンガ作品はTVドラマの原作として大いに存在感を発揮していますが、マンガを実写ドラマにする際には、放送時間の都合などもあり、どうしても原作との違いが生じてしまうものです。今回は、マンガとはまた「別物」になっていることを前提として、それでも原作を実写ドラマにする際の「改変」が上手くいっている作品を振り返ります。

●『岸辺露伴は動かない』

 荒木飛呂彦先生の『ジョジョの奇妙な冒険』に登場した、漫画家・岸辺露伴が主人公のスピンオフ『岸辺露伴は動かない』の実写ドラマ版。『ジョジョ』は「スタンド」という特殊能力や吸血鬼が登場する極めてフィクション度の高い作品です。

 世界観を共有する『岸辺露伴は動かない』も奇奇怪怪な出来事が起きる世界観、ビジュアルですが、実写ドラマでは雰囲気を残しつつもビジュアルや設定をおとなしめに改変しています。キャラのビジュアルは奇抜ではありますが、原作の目がチカチカするような派手な配色は抑えられ、ヘアスプレーが何本も必要になりそうな髪型も控えめな作りになっています。また、脚本をアニメ版『ジョジョ』のシリーズ構成の小林靖子さんが担当しており、かなり大胆に改変を施しています。

『ジョジョ』3部以降の共通設定であるスタンドは登場せず、主人公・岸辺露伴の能力(「ヘブンズ・ドアー」)は「不思議な力」と説明されています。原作を知らない方も楽しめるように成立させるための良い改変と言えるでしょう。

 また、原作では「富豪村」のエピソードでしか登場しない編集者の泉京香がレギュラーに昇格し、露伴先生の助手的なポジションに収まっているのもポイント。原作の不思議な世界観に、探偵役の露伴先生と助手の京香が介入するホラーミステリーのような独特の世界観に着地しています。

 さらに原作の『岸辺露伴は動かない』はエピソードごとのつながりがないオムニバスですが、ドラマ第2シリーズでは3つのエピソードがすべて「六壁坂」に繋がる構成になっておりひとつのシリーズとして統一感も出せています。なお、第2シリーズの第2話は『岸辺露伴は動かない』ではなく、『ジョジョ』4部本編の「チープ・トリック戦」が原作になっていますが、こちらも大幅な改変で他のエピソードとの統一感を乱していません。

●『今際の国のアリス』

 近年は原作に専念することが多い麻生羽呂先生の『今際の国のアリス』の実写作品で、Netflix独占配信のドラマです。本作は「今際の国」に強制的に転送された主人公たちが生き残りをかけてさまざまな「げぇむ」に挑むのが基本展開ですが、なんと第1話の「げぇむ」は完全にドラマオリジナルの内容でした。内容はオリジナルでも、原作の持つ「げぇむ」の絶望感やスピード感、頭脳を使う要素は損なっておらず、原作の良さをしっかりと残しています。

 また、少年マンガゆえに主人公やその他登場人物は高校生が多めでしたが、ドラマは全体的に年齢が上げられ、人物のバックグラウンドも膨らまされています。なんとなくドライな印象だった原作にくらべ、キャラクター設定が厚みを増したことで「げぇむ」で退場(死亡)した時の絶望感がより強くなっていました。

 視覚的に最高だったのが、原作には登場しない無人の渋谷スクランブル交差点やその他の渋谷の風景(大規模セットによる撮影)です。現実そのままの渋谷が無人で映し出される異様さは、実写ならではの見どころと言えるでしょう。2022年12月にNetflixで第2シーズンが配信予定です。

【画像】改変が上手い実写ドラマ!医療ドラマのおすすめも紹介 (7枚)

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