『魔法の天使クリィミーマミ』タイムリミット迫る…スリリングな最終回 「声優と歌」時代の幕開け
迫るタイムリミット、マミは最後の1曲を歌いきれず?

白馬に乗って登場したマミは魔法で空中に出したマイクをキャッチしながらステージに上がり、まずは「BIN・KANルージュ」を歌い始めます。しかし次に「美衝撃(ビューティフル・ショック)」を歌い始めたとき、俊夫の記憶が、ついに蘇ってしまうのです。
さらに強く降り注ぐ雨のなか、「囁いてジュテーム」を歌い出した時、漏電が起こったのか、照明が壊れてしまいます。中止の声もささやかれ始めるも、マミは「パジャマのままで」「LOVEさりげなく」と歌い続けます。さらに照明の破損は続きますが、ファンは誰も帰ろうとはせずステージは続行、ついに最後の1曲へとたどり着きます。
「雨がひどくなってきたけど、もう1曲歌っていいかな?」と呼びかけるマミに、観客たちは大盛り上がり。しかしそのとき、ピノピノが乗る船がやってきて、マミたちを吸い込んでしまうのです。
あと1曲歌わせてほしいと懇願するマミでしたが、ピノピノは俊夫の記憶が戻ったことを理由に拒絶します。それでも会場からは「マミちゃんを返せ!」とファンからの声が響き渡り、ついにピノピノも折れてマミは再び会場へと舞い戻り、最後の曲としてデビュー曲「デリケートに好きして」を歌い上げて姿を消しました。
お付きの妖精ポジとネガ、そしてピノピノに別れを告げた優は、駆け付けた俊夫の元へと姿を現し、ひとりの少女へと戻りました。
最終話のエンディングは、28話から使用されていた「LOVEさりげなく」ではなく初期エンディングの「パジャマのままで」の2番が流されました。キャラクターたちのその後の姿も描かれており、優と俊夫がたどり着く未来も示されています。
『クリィミーマミ』以前にも多くの魔法少女アニメが存在しており、少女の成長物語が描かれてきましたが、『クリィミーマミ』最大の特徴は当時流行していたアイドル要素を取り入れたことにあるでしょう。特に新人アイドルだった太田貴子さんが優とマミの声優及び楽曲を担当したことは、『超時空要塞マクロス』のリン・ミンメイ役を務めた飯島真理さんと並び、声優と歌を両立する時代の幕を開けた出来事と言っても過言ではないでしょう。
(早川清一朗)





