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子供には刺激が強すぎた『キャッツ・アイ』 少年の性癖をゆがませた!?

主題歌「CAT'S EYE」はアニメソングの歴史を変えた

杏里「CAT'S EYE」EP盤
杏里「CAT'S EYE」EP盤

『キャッツ・アイ』を語るとき、絶対に外せないのが、杏里さんが歌う主題歌「CAT’S EYE」の存在です。当時のアニメソングは作品の主題歌として作品イメージの表現を重視し、タイトルや主人公の名前を連呼するタイプが中心でした。売り上げは良かったのですが他のジャンルの楽曲と比べて一段低い扱いで、ゴダイゴの「銀河鉄道999」など例外はあったものの、アニソンを得意とする歌手が担当することがほとんどだったのです。

 当時の杏里さんはシティーポップアーティストとして地歩を固めつつあった状況で、アニソンを担当するのはかなりの抵抗があったと後に語っています。レコーディングに入った際にも直前で歌うのを拒否するなどひと悶着ありましたが周囲の説得もあり、「CAT’S EYE」はこれまでのアニソンとは違う楽曲で、メロディも素晴らしいため挑戦を決めたのだそうです。

 結果として、「CAT’S EYE」はオリコン・シングルチャートで5週連続1位に輝く偉業を成し遂げました。アニメソングがアニメの枠を飛び出して、ひとつの楽曲として評価されるようになる転換点となったのです。杏里さん自身も当時人気の歌番組「ザ・ベストテン」や「ザ・トップテン」にたびたび登場して大きく知名度を上げ、飛躍のきっかけとしました。

 本放送終了後もたびたび再放送が行われた『キャッツ・アイ』の知名度は今なお高く、海外でもフィリピンをはじめとするアジア諸国やヨーロッパでも放送され人気を博しました。特にフランスでの人気は高く、2010年に開催されたジャパンエキスポでは北条司先生が招かれ、歓待を受けています。

 2019年に上映された『劇場版シティーハンター<新宿プライベート・アイズ>』にもゲストキャラとして来生三姉妹が登場していますが、泪役を演じた藤田淑子さんはこのとき病気療養中で収録に参加できませんでした(2018年12月28日に他界)。病床の藤田さんを見舞った瞳役の戸田恵子さんは藤田さんが泪を演じたい気持ちを聞かされ、自ら代役を申し出ています。

 藤田さんが参加できなかったのは残念極まりない出来事ですが、『キャッツ・アイ』が声優たちにとってもどれほど大切な存在だったのかを教えてくれるエピソードではないでしょうか。

※本文を一部修正しました(7月11日9時54分)

(早川清一朗)

【画像】『劇場版シティーハンター』に登場してファン歓喜! 3姉妹の姿(6枚)

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