R指定だけど爆笑 子供は絶対見ちゃだめなアニメ映画3選 大人の本気の悪ふざけ!
アニメ映画のなかには、子供向けではなく大人の鑑賞に耐える作品もあるほか、逆に「大人しか見ちゃダメ」な作品もあります。今回はR指定入りの作品も含む、過激だけど笑えるアニメ映画を3本紹介します。
人形同士のベッドシーンが過激すぎ

数あるアニメ映画のなかには、「大人向け」な作品もあれば、さらに超えて「大人しか見ちゃダメ」なものもあります。グロ描写、性描写、その他もろもろの不謹慎要素は、慣れてない人は面食らうかもしれません。今回はそんななかでも、超過激だけど笑える大人向けアニメ映画を紹介します。
『チーム★アメリカ ワールドポリス』R18+
『チーム★アメリカ ワールドポリス』は、「サウスパーク」シリーズのマット・ストーンとトレイ・パーカーのコンビが作った「人形劇」アニメ映画で、特殊な国際警察「チームアメリカ」の活躍(?)を描いています。『サンダーバード』をほうふつとさせる懐かしい雰囲気のパペットを使っていますが、内容はバイオレンス、下ネタ、ゲロ満載、政治的にもギリギリでハリウッド超大作のお約束もバカにした、全方位的に失礼すぎる(ほめ言葉)超過激な作品となりました。
パリでテロリストを倒すために戦い、エッフェル塔とルーブル美術館もぶっ壊してしまうOPは序の口。やりすぎ描写はどんどんエスカレートしていき、人形同士の超過激でモロ見せな濡れ場シーン、やたらと長い主人公のゲロ吐きシーンなど、本編とそこまで関係ない要素をぶちこんでいきます。どの場面も人形(わざと糸が見えるように撮っている)がカクカク動きながらやっているので、シュールで爆笑です。
北朝鮮の金正日総書記を黒幕として設定しつつ、途中からまさかの誰もが知るハリウッドスターたち(映画俳優組合)が敵となり、次々と無惨な死に方をしていくストーリー展開も衝撃的でした。特に、マット・デイモンのファンの方は心して見てください。
『ソーセージ・パーティー』R15
美麗でかわいらしい絵柄のCGアニメながら、あまりに過激な内容で話題となった作品です。お客様に買われて旅立つことを夢見ていた食材たちが、自分たちは人間に食べられて死ぬ運命にあることを知り、決死の抵抗をしかけます。
メインキャラはほぼ食材たちのため、「人体破壊ではない」「飛び散っているのはソースや果汁」という前提のもと(後半は普通の人体破壊もありますが)、「ゴア描写」もやりたい放題です。序盤でいきなり『プライベート・ライアン』の地獄のノルマンディー上陸作戦の場面のパロディも飛び出し、ニヤニヤさせられると同時に、制作陣の悪趣味描写への本気度が伺えます。
また、タイトルの「ソーセージ・パーティー」は英語のスラングで「男しかいないパーティ」という意味であり、作中の下ネタ描写も余念がありません。そんな不謹慎&低俗すぎる内容ながら、CVはセス・ローゲン、クリステン・ウィグ、ジョナ・ヒル、エドワード・ノートン、サルマ・ハエック、ジェームズ・フランコとハリウッドの豪華俳優陣が演じており、クライマックスにはキャスティングに関するメタ的なツッコミまで飛び出すなど、最後まで笑わせてくれる映画です。
『バイオレンス・ボイジャー』
こちらの作品はPG12指定のため、子供でも「保護者の助言・指導」があれば見ることはできますが、あまりおすすめはできません。『燃える仏像人間』も手がけた宇治茶監督がほぼひとりで作り上げた、一枚絵や切り絵を動かして表現する技法「劇メーション」のアニメです。内容は一応ホラーで、「日本の山村で暮らすアメリカ人少年ボビー(CV: 悠木碧)が、偶然見つけた謎の施設「バイオレンス・ボイジャー」で恐ろしい怪事件に巻き込まれる」というプロットなのですが、随所にブラックな笑いが顔をのぞかせます。
ちょっと不気味ながらも朴訥とした絵柄と、カクカクした動きのシュールなアニメですが、普通に見ているとギョッとするほど容赦ない展開があり、油断なりません。しかし、ボビーの友達・あっくん役の高橋茂雄さんや松本人志さんのナレーションなど、脇の芸人さんたちの絶妙な演技もあって、怖がりながら笑えてくる不思議なバランスの作品となっています。液体だけ本物を使っている妙なシズル感描写や、記憶にこびりつくクリーチャーデザイン、どこか身近に感じてしまうおじさんと怪物コンビの悪役など、どれも怖いけどちょっと笑えてしまうのが見どころです。
(マグミクス編集部)