PS5、ガンプラ…転売屋からの購入は違法でなくても、全く勧められない5つの理由
商品が無事届いても、安心とは言えないワケ

●商品が故障した場合、保証が受けられない可能性も…
欲しかった商品が無事に届いても、まだまだ問題は潜んでいます。特に家電関係だと、使用中に故障した場合、面倒な展開になるかもしれません。まず、その商品を販売した店舗に修理を依頼する場合、購入の証明となるレシートや記入済みの保証書などが必要です。
しかし、転売屋から届いた荷物のなかに該当するものがなければ、店舗経由の修理依頼は難しくならざるを得ません。また、転売屋が購入時のポイント目的で会員カードを使用していた場合、その会員情報がなければ店舗に修理を依頼できないかもしれません。
店舗に頼らずメーカーに直接送って修理を依頼する手もありますが、無料で修理してもらえる保証期間内であっても、証明書類が手元になければ有料修理となるでしょう。こうした可能性があるため、万全の体勢を整えておきたい方は、正規ルートでの購入が最適でしょう。
●個人情報が「悪用」されるリスク
転売屋と直接取り引きし、該当商品が届き、問題なく愛用できたとしても、まだリスクはあります。それは、先方に住所や氏名などの個人情報が渡っているため。局留めで依頼するなどの防御策もありますが、そこまでの徹底ぶりを万人に強いるのは酷な話でしょう。
「住所や氏名程度の情報なら別に……」と考える方もいるでしょうが、危険な第三者に情報が渡るかもしれませんし、新たな詐欺行為の「表向きの住所」として悪用される可能性もゼロとは言い切れません。後者の場合、「全く見に覚えのない犯罪の容疑者」という最悪の状況に追い込まれることもあり得ます。
こうした不運に見舞われる確率はもちろん少ないものの、可能性があるだけでも十分なリスク。高額な転売品に手を出すなとは言えませんし、強制力もありませんが、危険性を理解して十分な見極めと対応ができない限り、転売屋との直接取り引きはデメリットの方がはるかに大きいでしょう。
かといって、フリマアプリなどを間に挟めば安全、とも言い切れません。今回紹介した危険性のいくつかはある程度防げるものの、アプリやシステムの穴に付け込むような詐欺行為もまた存在するので、お勧めはしかねます。
転売屋はもちろんですが、個人間で取り引きを行う商品の売買は、十二分に精査を重ねる慎重さが必須です。重々、ご注意ください。
(臥待)