昭和ウルトラシリーズの別名が気の毒すぎる宇宙人たち ラスボスなのに「触覚」だけ?
ラスボスなのに別名がシンプルすぎる? 一番気の毒なのは……

「緑色宇宙人」のように必ずしも間違ってはいないものの、物足りなさすぎる別名の例は他にもあります。その最たる例が、『帰ってきたウルトラマン』の最終話に登場したバット星人です。初代ウルトラマンを苦しめたゼットン(2代目)と共に地球に襲来したバット星人はクライマックスにふさわしい強敵だったのですが、彼の別名は「触覚宇宙人」……確かに触覚はあります。ただ、手はハサミ状ですし、牙は生えてますし、コウモリのような飛膜はついていますし……何より「ラスボス」だというのに地味すぎる名前です。後年スタイリッシュにリデザインされてもなお、「触覚宇宙人」の別名はなくなりませんでした。バット星人本人が「触覚」にアイデンティティを見出しているのであれば、我々からとやかく申し上げることはありません。
その他、途中から別名がついてしまうという悲劇も起こりました。『ウルトラマンA』の主人公のひとり・南夕子です。彼女はウルトラマンAに変身する主人公だったのに、第28話で前触れなく突如、月星人であることを明かして降板。1話前まで主人公だった彼女に、「月星人」という別名(属性)が与えられてしまったのです。ある意味、最も気の毒な別名だったと言えるでしょう。
「別名」は宇宙人のキャラクターを際立たせてくれるものです。一方で(公式がつけたものではなかったにせよ)別名をめぐる問題で、その作品が永久欠番になってしまうこともありえます。多様性への配慮が求められる現在、新たな宇宙人にどんな別名が与えられるのか。これもまた楽しみです。
(片野)



