『るろうに剣心』4作が「金ロー」で放映 『京都大火編』成功はギャップ萌えにあり?
実写映画『るろうに剣心 京都大火編』は、シリーズ最大のヒットとなる興収52.5億円を記録しました。志々雄、宗次郎ら新キャラクターが続々と登場した『京都大火編』の成功が、その後のシリーズ化を決定することになりました。第1作以上の人気となったシリーズ第2作『京都大火編』成功の要因とは……?
シリーズ最大のヒット作となった『京都大火編』
時代劇は古臭い、日本ではハリウッドみたいなかっこいいアクション映画はできない……そんな旧来のイメージを大きく覆してみせたのが、実写映画『るろうに剣心』(2012年)でした。人気マンガの実写化に抵抗感のある原作ファンも少なくありませんでしたが、佐藤健さんをはじめとする原作のイメージに合った配役、斬新なアクション演出が評判となり、興収30億円を超えるヒット作となりました。
さらに二部構成という形で、2014年に連続公開されたシリーズ第2弾『るろうに剣心 京都大火編』、第3弾『るろうに剣心 伝説の最期編』は、どちらも第1作の興収を大きく上回る結果を残しました。とりわけ『京都大火編』は、シリーズ最大のヒットとなる興収52.5億円を記録しています。
2022年9月2日(金)の「金曜ロードショー」(日本テレビ系)では、夜9時から『京都大火編』、9月9日(金)は『伝説の最期編』を2週連続放映。さらに10月14日(金)、10月21日(金)は2021年に公開されたばかりの『るろうに剣心 最終章 The Final』『るろうに剣心 最終章 The Beginning』を2週連続で地上波初放映します。
今週放送の『京都大火編』から、実写版「るろうに剣心」シリーズが成功した要因を探ってみましょう。
かつてない強敵、瀬田宗次郎の登場
時は明治時代。江戸時代末期に「人斬り抜刀斎」と恐れられた緋村剣心(佐藤健)は、生き方を改め、神谷薫(武井咲)の道場で平穏に暮らしていました。そんな折、抜刀斎の後任として人斬りをしていた志々雄真実(藤原竜也)が明治政府への恨みから、反乱を企てていることを剣心は知らされます。
志々雄の野望を阻止するため、剣心は京都へと向かいます。旅の途中、武術の心得のある巻町操(土屋太鳳)と知り合うことに。しかし、志々雄に仕える武装集団「十本刀」のひとり、瀬田宗次郎(神木隆之介)が剣心の前に立ち塞がるのでした。
少年の面影を残す宗次郎ですが、剣心にとってかつてない強敵となります。「縮地」と呼ばれる特殊能力を使い、スピーディーな攻撃で剣心を苦しめます。剣心が愛用している「逆刃刀」は、宗次郎との戦いで真っ二つに折れてしまいます。
志々雄は宗次郎以上の強さを誇るとのこと。絶体絶命のピンチに陥る剣心でした。