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『仮面ライダーW』ファン熱狂の『風都探偵』 新規ファンも魅了するアニメのスゴさとは

アニメになって「音」と「動」がパワーアップ

もともと『仮面ライダーW』ファンの評価が高かった、マンガ『風都探偵』1巻(小学館)
もともと『仮面ライダーW』ファンの評価が高かった、マンガ『風都探偵』1巻(小学館)

 昨年2021年4月3日に「仮面ライダー生誕50周年企画」のひとつとして、『風都探偵』のTVアニメ化が発表されました。それから1年以上経過してからの放送ですから、ファンとしては待ち望んでいた作品です。

 実際、放送後にTwitterなどのネットでは大きな反響を呼びました。「アニメとして完成度が高い」、「まるで実写を見ているみたい」、「実質『W』のシーズン2だ」など、好意的な意見が多く寄せられています。

 筆者が注目したのは、意外にも『W』未視聴者からも好意的な意見が多かったことでした。「『W』を観たことなかったけど興味が出てきた」という意見を見ると、これまでのファンとしては「『W』沼へようこそ」という感じでしょうか。前作が気になるくらい続編が面白い作品。これこそ、正しい続編のあり方です。

 これだけ視聴者に興味を持たせるのは作品としてのクオリティの高さを証明しているわけですが、マンガからアニメになったことでいくつかパワーアップした点もありました。それは「音」です。

 音楽は『W』でも担当だった中川幸太郎さんと鳴瀬シュウヘイさん。もちろん主題歌や挿入歌も手掛けています。さらにエンディング曲「罪と罰とアングラ」は、作詞とボーカルは劇場版『W』で大道克己/仮面ライダーエターナル役を担当した松岡充さん、同じく劇場版『W』で鳴海荘吉/仮面ライダースカルを演じた吉川晃司さんがプロデュースと作曲を担当しています。

 おなじみガイアメモリーの音声は『W』と同じく立木文彦さん。アニメになったことで声が役者から声優になりましたが、前作から続投している数少ないキャストです。もっともガイアメモリーの音声と言えば、立木さん以外考えられないので続投は当然でしょう。

 もちろん声優によるキャスト陣も実写に限りなく近く、各キャラのイメージを損なうことはありません。雰囲気や芝居は、実写を聞いているのと変わらないレベルでしょう。ちなみにメインキャストは『風都探偵』であらためてキャスティングしたのではなく、ゲーム『KAMEN RIDER memory of heroez』でのキャストを続投させたものでした。

 そしてアニメと言えば、絵の動きが重要。この作画クオリティもかなり高いレベルです。それもそのはず、監督の椛島洋介さんは仮面ライダー好きの特撮ファンだそうで、マンガ連載時からアニメ化の際は自分が監督をやりたいと思っていたとのこと。

 その椛島監督自ら「仮面ライダー作画監督」としてクレジットされています。何でも椛島監督はスーツアクターにも詳しいそうで、その知識が作画にも生かされている模様。実写映像とアニメ映像の変身シーンを並べて、そっくりだと検証している人がネットにも多くいましたが、その再現度も椛島監督なら納得です。

 もちろん椛島監督の仮面ライダー愛はそれだけにとどまらず、劇中でいくつかの小ネタがありました。まさかの「仮面ライダーX」の登場はみなさんもお気づきでしょうが、おそろしく細かいところにも隠されています。ネタバレはしませんが、フィリップのホワイトボードには毎回注目してみてください。

 各スタッフの情熱が続編としての『風都探偵』のクオリティを引き上げているわけですが、その熱量が新規のファンも獲得していることから、本作の完成度の高さがうかがい知れます。

(加々美利治)

※アニメ『風都探偵』は毎週月曜日、TOKYO MXで22:00より、サンテレビで23:30で放送中。配信サービス「U-NEXT」でも視聴可能です。2022年10月からはBS11で、2022年12月からは(CS)東映チャンネルでも放送予定です。

【画像】『風都探偵』登場人物たちと関われるアトラクションも 横浜で開催中(11枚)

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