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遅すぎてイライラ! 歴代ゲームハードの「ロード時間」の思い出

名作ラッシュでロードを覆い隠したPS~セガサターン

圧倒的な普及率でロードを身近なものにした初代PlayStation
圧倒的な普及率でロードを身近なものにした初代PlayStation

 初代PlayStationやセガサターンは前述のハードに比べるとロード時間も長くはなく、さらに良質なゲームが数多く輩出されたので、数多のゲームユーザーにとってロードを身近なものにさせたといえるでしょう。セガサターンでは「拡張RAMカートリッジ」が本体と別売りで登場し、併用すると対応ソフトのロード時間を短縮できました。

 一方、任天堂は「ロード時間はない方がいい」という理念の下でNINTENDO64でも引き続きROMカートリッジを採用しましたが、『スーパーマリオ64』、『ゼルダの伝説 時のオカリナ』、『大乱闘スマッシュブラザーズ』などの名作を世に出しつつも、PSの牙城を崩すにはいたりませんでした。このことも、ロード時間をより身近なものにさせた遠因のひとつかなと思います。

●携帯ゲーム機にも訪れたローディング

 2004年にPlayStation Portableが発売されると、携帯ゲーム機にもロード時間がコンニチハ。PSPは記録媒体であるメモリースティックDuoにゲームの一部をインストールする「カスタムインストール」システムが搭載されており、ロード時間を短くする工夫が見られました。筆者はスペックアップされたバージョン違いの本体が出るたびについつい買い足してしまったので、PSPを3台所有しています。

 また、ニンテンドー3DSでは記録媒体にSDカードを使用できるようになり、「Class10規格のカードを使えば、ロード時間が少し短くなる」というような知識がネット上でよく見られるようになりました。

●今日にも見られるロード時間を飽きさせない工夫

 駆け足で見てきましたが、筆者はロード時間が「ゲームにあって当たり前のもの(あってもしょうがないもの)」とさせたのは、初代PSの功績であると感じています。とはいえ、その時間が短いに越したことはないので、メーカーはいくつもの工夫を凝らしています。

 具体的には「ロード画面にTipsを表示して読みながら待ってもらう」、「ゲームを止めずにリアルタイムで少しずつ読み込む」、「演出で体感させづらくする」などが挙げられます。リアルタイムで読み込む手法はいわゆるオープンワールドタイプのRPGで認識しやすく、広大な世界を一方向に進み続けると、遠方の地形が少しずつ描写されていく様を確認できることがあります。

 演出で体感させづらくする一例は『ファイナルファンタジー』シリーズです。初代PSで発売された『FFVII』、『FFVIII』、『FFIX』は戦闘が始まるとBGMが即座に切り替わるものの、凝ったカメラワークによる演出が入ってすぐに戦闘が始まるわけではありません。このカメラワークはロードを感じさせづらくする工夫だと思われます。

●ロード時間はスペックが高ければ短縮できる!

 ロード時間を短くするスペックアップや工夫は、もちろん今も続いています。昔から言えることですが、ロード時間を少しでも短くする一番手っ取り早い方法は「ゲーム機のスペックを高くすること」でしょう。本体内臓のHDDをSSDに換装したPlayStation 5や、それ以上の性能を誇るゲーミングPCはそのスペックでロード時間を短くでき、ゲームをより快適にプレイできます。

「ゲーム機は最低限のスペックがあればいい」と言われることもある今日ですが、筆者は「ゲーム機はスペックも重視されるべき」だと思っています。スペックを抑えれば価格も安くなるというメリットがありますが、スペックに優れるハードにはそれに応じた強みがあることも忘れないようにしたいですね。

(蚩尤)

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