ゲームソフトは高い? 安い? 立場によって割れる意見
「ゲームソフトは安い」派には、どんな理由が?

●趣味全般と比べると、ソフト1本で何十時間も遊べるゲームはコスパ良し
ゲームソフトを「高い」と感じる人もいれば、「安い」と捉える人もいます。安いと感じる理由のひとつは、趣味にかかる出費という視点。マンガや小説などのコンテンツと比べると割高かもしれませんが、比較対象を趣味一般に広げると印象も変わってきます。
例えば、旅行だと交通費+宿泊費が必要ですし、家族でとなれば必要額は人数分増します。車好きなら、車本体はもちろんですが、駐車場代やメンテナンス費、車検なども必須。登山やキャンプなどのアウトドアも交通費がかかりますし、安全性や機能性が十分な各種用品も欠かせません。趣味全体を比較対象にすると、ゲームはかなり安く済む部類なので、相対的に安いと考えてもおかしくありません。
またゲームは、コストパフォーマンスの面でも優れています。ゲームの内容によりますが、本格的なRPGであれば1本で数十時間は軽く遊べます。また、『マインクラフト』や『どうぶつの森』のような明確に終わりのないゲームであれば、本人が飽きるまで延々とプレイし続けられるので、コスパの良さは計り知れません。
もちろん、長くプレイするのがツライゲームもあります。優れた作品があれば難点の多い作品も存在するものの、それはマンガや小説、映画にも同様に潜んでいるので、ゲームだけが抱える問題ではありません。また昨今は、インターネットなどで事前に情報を調べれば、いわゆる「クソゲー」の回避はさほど難しくありません。
●時代の変化が、「ゲームは安い」の印象を後押しすることも
ほかの趣味と比べるのではなく、家庭用以外のゲームと比較しても、ゲームソフトの安さが分かります。例えばゲームセンターで遊ぶと、通常筐体の1プレイはざっと50円~100円。1プレイ3分間で10回遊んだとして、30分で500円~1000円ほどの出費になります。
しかしゲームソフトの場合、最初にまとまった額がかかるものの、あとは家で何時間遊んでも出費いらず。10日間ほどゲームセンターに通う額で、ずっと遊び放題になるのは、金額的にかなりお得です。しかも今は、ネット経由でオンライン対戦が楽しめ、対戦で負けても懐が全く痛まないので助かります。
また時代の流れにより、ゲームの金銭的価値に変化が訪れました。マンガや映像、音楽を定額で楽しむサブスクリプションが受け入れられていますが、ゲーム市場でも「PlayStation Plus」や「Game Pass」といったゲームのサブスクが定番化しています。
サービスによって金額はまちまちですが、プレミアムなコースでなければ一か月あたり1000円も出さずに数多くのゲームが遊べるため、加入者も増加傾向。毎月決まった額の支払いなので、支出のやりくりがしやすいのも嬉しい点です。
さらにインターネットの普及で、ゲームのオンライン販売、そしてダウンロードゲームのセールが活発になりました。中古ショップなどを回ることもなく、時には半額やそれ以下でゲームが買えるため、手軽にお得な買い物がしやすいので安い、と考えるユーザーもいます。
加えて、セールでなくともインディー系のゲームは数千円くらいが主流ですし、数百円で買える場合もあります。ボリュームは価格相応のものが大半ですが、トップレベルの作品ともなればフルプライスのゲーム並みに面白い作品もごろごろ転がっています。
定額で自由に遊べ、セールでお得に買え、インディー作品を手頃な価格で入手できる。こうした背景もあるので、「ゲームは安い」と判断する側の意見も納得の一言です。
* * *
ゲームが高いのか、それとも安いのか。価値は同じでも価値観は人それぞれなので、そこに絶対の正解はありません。立場や考え方次第で、印象も大きく変わります。だからこそ、さまざまな意見を踏まえた上で、自分がどのように感じるのか。それを見極めておけば、買い過ぎや買い逃しを防ぐ一助となるかもしれません。
──などと賢しげなことを口にする筆者は、先月(2022年12月)だけで15本のゲームを購入。年末セールに背中を押され、がっつりと散財しました。これを全部遊ぶ時間を用意できるわけがないのに、それでも買ってしまう脇の甘さ。誰よりも自分自身が、買い過ぎを防ぐために価値観を見直す必要がありそうです。
(臥待)






