繰り返し再放送された『花の子ルンルン』 なぜか男の子たちが集まって見ていた思い出
七色の花は思わぬところにあった

キャトーとヌーボはルンルンに、フラワーヌ星の新国王の戴冠式のために必要な「七色の花」を探してくれるように頼みます。ルンルンは祖父母を残してはいけないと一度は断りますが、祖父母は「七色の花を見つけた女の子は幸せになれる」という古い言い伝えをルンルンに教え、旅に出るよう後押ししたのでした。
キャトーとヌーボから、着たい衣装に短時間だけ変身できる魔法の道具「花の鍵」をもらったルンルンは、さまざまな人と出会うなかで魔法の力と持ち前の行動力でトラブルを解決しながら旅を続けます。なお、花の鍵は魔法少女の変身アイテムとしては初めて「魔法の鍵ペンダント」として商品化された画期的なアイテムであり、後の魔法少女作品では定番の商品となるほど高い人気を獲得しています。「フレールフレールフレール!」の掛け声とともに変身する女の子のCMを覚えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
旅先で毎回出会う青年カメラマン・セルジュとの触れ合いや、フラワーヌ星に反旗を翻して滅ぼされた一族の子孫・トゲニシアの妨害など、ルンルンの旅はいつも賑やかなものでした。しかしそんな旅にもやがて終わりが訪れます。祖父が倒れたと知って故郷へ駆けつけたルンルンは、紆余曲折の果てに祖父の花畑のなかで七色の花を見い出したのです。
自分の旅は無駄だったのかと悩むルンルンを、祖父は「ルンルンの行いのおかげで七色の花が生まれたのだ」と諭します。そしてルンルンは七色の花を携えフラワーヌ星に向かい、新国王・セルジュの后として迎えられることになりました。
しかしルンルンは、祖父母を地球に残しておけないと苦悩します。セルジュはルンルンの想いを理解し、弟に王位を譲ると、ふたりで地球へと旅立ち、物語は幕を閉じたのです。
素晴らしい物語を提供してくれた『ルンルン』ですが、個人的に印象深い思い出があります。当時、見たいアニメがあると友達との遊びを切り上げて家に帰るのが普通でしたが、なぜか『ルンルン』の時に、何度か男の友達みんなで集まって一緒に見ていた記憶があります。なぜ、男の子だけで『ルンルン』を見ようという気になったのか理由はまったく思い出せませんが、それだけ魅力的な作品だったということなのかもしれません。
(早川清一朗)


