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「ださいたま」は過去の話? 魅力上昇中の埼玉、アニメコラボに「住みたい街」

埼玉県は『クレヨンしんちゃん』や『となりのトトロ』など、さまざまなアニメやマンガの舞台になってきました。アニメによる魅力発信の一方で、「住みたい町ランキング」に入る都市も登場してきています。

「アニメの街」+「住みたい街」で脚光浴びる

実写映画『翔んで埼玉』は、2019年2月22日、23日公開作品の「ぴあ映画初日満足度ランキング」で1位を獲得している。 (C)2019映画「翔んで埼玉」製作委員会
実写映画『翔んで埼玉』は、2019年2月22日、23日公開作品の「ぴあ映画初日満足度ランキング」で1位を獲得している。 (C)2019映画「翔んで埼玉」製作委員会

 マンガ原作の映画『翔んで埼玉』が快進撃を続けていますが、埼玉県春日部市を舞台とした国民的アニメ『クレヨンしんちゃん』や、所沢の自然を舞台としたスタジオジブリの『となりのトトロ』など、埼玉県を舞台とした著名なアニメやマンガはもはや珍しいものではありません。

 NHKニュースなどで「聖地巡礼」が取り上げられるきっかけとなったアニメ『らき☆すた』の劇中で、キャラクターの実家に設定されている鷲宮神社は、放送から12年経った現在でも参拝者の姿が絶えません。また、『あの花』の愛称で親しまれている『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』は秩父の高校生の生活を通して物語が進行していきます。細かい秩父の風景描写に心打たれて「聖地」を訪れたファンも多かったのではないでしょうか。

 加えて、その秩父に向かう西武鉄道では車内マナー喚起広告のキャラクターに『ケロロ軍曹』を起用、同社が毎年行うスタンプラリーも人気のアニメタイトルとコラボを行うなど、埼玉県は「聖地」としてファンを受け入れるだけでなく、アニメコラボにも積極的です。

 それもそのはず、このようなアニメやマンガとのコラボは民間の動きだけなく、埼玉県観光課が担当する「埼玉県観光づくり基本計画」の主要施策のひとつにも「アニメの聖地化推進」が掲げられているのです。「聖地化推進」は、”アニメの聖地=埼玉県” のイメージを確立することを目標とし、海外ファンまで視野に入れた政策です。

 一方、生活面の利便性や住環境の面でも注目が集まり、近年「住みたい街ランキング」に埼玉県の都市名が挙がるようになってきています。

 不動産情報サイトSUUMOが行った「住みたい街ランキング2019」では大宮が4位に、浦和が8位にランクインしました。また地域応援サイト「生活ガイド.com」が行った「全国住みたい街ランキング2019」においては、さいたま市が全国6位に選ばれています。

 さいたま市の前回の調査結果は41位であったため、この浮上はまさに大躍進とも呼べるものでしょう。もちろん、ランクインしたのはいずれも都心への交通利便性が高い街であり、これらの結果はアニメやマンガのコラボの影響が全てではありませんが、埼玉県のイメージ向上の一端をアニメやマンガとのコラボが担った可能性は考えられます。

 2019年3月飯能市にオープンした「ムーミンバレーパーク」は、飯能市の自然を活かし、ムーミンの北欧の世界観を楽しむことができるテーマパークです。NHK BS4K で2019年4月4日より放送されているフル4Kアニメ「ムーミン谷のなかまたち」が話題を呼べば、さらなる賑わいを見せるかもしれません。

(マグミクス編集部)

【画像】県を挙げて「聖地化」推進? 埼玉アニメ・マンガコラボの世界(6枚)

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