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大人になって見ると「評価激変」のアニメキャラたち 「あれ、今見ると違和感?」

キャラクターの魅力は複雑で、一言で言い表すことは難しいもの。特に大人気キャラクターには多面性があります。ダイヤモンドのカットのようにさまざまな角度から眺めることで、深みのある複雑な魅力が浮かび上がります。読者の成長や人生の変化によって新たな魅力が見えてくるものです。

大人になって見ると評価が逆転?

貞本義行先生のコミカライズは独自のエンディングを迎えた。画像は『愛蔵版新世紀エヴァンゲリオン』第1巻(KADOKAWA )
貞本義行先生のコミカライズは独自のエンディングを迎えた。画像は『愛蔵版新世紀エヴァンゲリオン』第1巻(KADOKAWA )

 大人になってからアニメやマンガの見方が変わった、という人は多いのではないでしょうか。この記事では大人になって見返したら評価がガラっと変わったキャラクターを紹介します。

●君は何ひとつ悪くない!

 ひとり目は『新世紀エヴァンゲリオン』の碇シンジです。かつてはエヴァに乗りたくないとか戦いたくないなどと煮え切らないシンジ君にイライラを募らせていたものですが、大人になってから見直すと完全に評価が変わりました。

 シンジ君の態度が許せないというよりも、先に鼻につくのはネルフの面々です。人類の運命をかけた戦いに14歳の少年を巻き込みながら、何ひとつまともなフォローやケアをしていない周囲の大人たちに強い違和感を覚えます。どうしてもシンジ君が必要なら、せめてカウンセラーとかセラピストとか、コーチとか、十分なサポート体勢があってしかるべきでは?

 シンジ君の立場になってみれば、幼少期に育児放棄され、突然呼び出されたと思えば、強制的に兵器の操縦者にさせられ、しかも何ひとつその理由が説明されないという異常事態です。健気にも無茶ぶりの連続に応え続け、消耗したシンジ君へ向けたセリフもトゲがありすぎて本当にひどい。

「また逃げ出すのか」
「そうやって愛想ばかりついてると、これから先辛いわよ」

 上記はほんの一部に過ぎませんが、これが14歳の子供に向けて言う言葉とは思えません。大人になってから見直すとシンジ君の扱いが雑すぎて、よく耐えられたなと感心するばかりです。

 シンジ君は決して弱虫ではありません。間違いなく英雄です。

●かっこいいだけの男ではない

 ふたり目は『機動戦士ガンダム』シリーズのシャア・アズナブル。リアルタイムで視聴していた頃は子供だったこともあって、シャアをかっこいい年上のライバルだと思っていましたが、今は違います。大人になってからはシャアの人間的な弱さが見えるようになり、むしろそれが彼の魅力だと思えるようになりました。

 革命家の息子であり、エースパイロットでもあるシャアは高いカリスマ性で多くの人に慕われ、求められます。しかしシャア自身が誰よりも傷つき求める者なのです。

 映画『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』のラストシーン、アクシズを押し返そうとするアムロとの会話の中、遂にシャアが告白したシーンは衝撃でした。

「ララァ・スンは、私の母になってくれるかもしれなかった女性だ。そのララァを殺したお前に言えたことか!?」

 スペースノイドの希望の星であること、人類の未来のために腐敗した地球連邦を粛清すること、ネオ・ジオンの総帥であること、ニュータイプであること、エースパイロットであること、大人の女(ナナイ)と付き合える大人の男であること。

 その全てはララァによって埋めてもらえるはずだった「母親から得られる無条件の絶対的肯定」を失った心の穴を埋めるため、あるいは隠すための代償行為であり、ララァを奪ったアムロへの意趣返しだったのかもしれません。

 プライドが高いシャアはナナイに甘えているように見せても決して本心までは明かしませんでしたが、唯一認めるアムロにだけは死の直前になってようやく本音を吐露したのです。

 ここまで人間的で魅力的なキャラクターは珍しいのではないでしょうか。

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