夏アニメ『ケンガンアシュラ』の格闘愛とリアリティ。これで面白くないはずがない!?
本格的な格闘技描写を支える「情報量」

「格闘マンガ」は少年マンガで王道のジャンルでありながら、制作が難しいジャンルでもあります。格闘技をテーマにしたマンガは、ボクサーが主人公の『あしたのジョー』であればボクシングマンガ、柔道ならば『YAWARA!』などの柔道マンガ、超常的な能力を使えば、大きくバトルマンガとくくらられます。
しかし、さまざまな格闘技や武道の異種格闘技が描かれる格闘マンガはそれほど多くありません。いくら魅力的なキャラクターが描けても、各種格闘技の技術や特性、歴史への理解と、ジャンルを問わない格闘技、武道への愛がないとできないことでもあります。
しかし、『ケンガンアシュラ』はそのハードルを見事に越えていきます。原作者自身がフルコンタクト空手、ブラジリアン柔術、総合格闘技の経験者で、担当編集者も軍用格闘術、キックボクシングの経験者であるということが、そのことを可能としているのでしょう。
実際に、作者と担当で組手を行い検証したうえで描写されているというから驚きです。アニメでも同様な手法で制作され、さらにはモーションアクターも使い、よりリアル、よりダイナミックにキャラクターたちが動くとなれば、格闘アニメとして面白くないはずがありません。
2019年の夏アニメでは、同じ原作者による『ダンベル何キロ持てる?』も放送され、人気を集めています。満を持して登場した本格格闘アニメの今後に、期待せずにいられません。
(二木知宏)





