『北斗の拳』はザコキャラもムキムキ!世紀末の意外な食糧事情とは?
意外にも食糧豊富な世紀末
『北斗の拳』における食糧事情の一端がうかがえるのは、聖帝サウザーのエピソードです。彼はテーブルいっぱいに豪華な料理を用意させ、飢えた子供たちが見ている前で「今日のは口に合わぬ」と言ってひっくり返していました。数えたところ、長いテーブルの上には18皿も並んでいます。きっと毎回残して、帝王としての支配力を見せつけているに違いありません。
このシーンだけ見ると、「荒廃した食糧不足の世界で食べ物を粗末にするとは!」と思いますが、それは一般人の視点です。サウザーも聖帝軍を運営しています。配下が日々消費している食糧に比べれば、テーブルの上の料理など誤差でしかないと考えていることでしょう。
●強者が食糧を独占する

大量の食糧を消費するマッチョ揃いの軍隊を維持できるほどの食糧がある一方、食べるものがなくて苦しんでいる人がいるのが『北斗の拳』の世界です。弱肉強食の世界になったせいで、強者のところに食糧が集まっていると思われます。
そして、食べるものがあるところに人は集まるので、集団はますます強大化していきます。腕自慢だけでなく、バギーの整備ができるなどスキルを持った人材も集まるでしょう。世紀末の暴力集団は、ラオウのような傑出した個人の圧倒的武力やカリスマを中心にして形成されていますが、こういった現実的な事情もあったと思われます。
以上、マッチョなザコたちの筋量維持のコストから、世紀末の食糧事情を考察してみました。やはり「暴力と集団化が大事」「あるところにはある」という、リアルで世知辛い結論になったのは残念です。平和な時代は「個人主義」でも何とかなりますが、やはり乱世では団結しないと生きていけないようです。
(レトロ@長谷部 耕平)



