元ネタ知らずに使ってた? 汎用性抜群の「マンガキャラのセリフ」3選
名作とされる人気マンガは、秀逸なセリフの宝庫でもあります。日常で使いやすいセリフを見ると、つい真似したくなる人も多いのではないのでしょうか。今回はそんな汎用性の高い名ゼリフを紹介します。
日常生活で真似しがちな「汎用性の高い」セリフとは?

名作と呼ばれるマンガの共通点のひとつとして、「セリフの秀逸さ」が挙げられます。気の利いた言い回しやセンスあふれる言葉選び、個性的な語尾など、作品の特徴が色濃く出る部分でもあります。
また、そんな名ゼリフのなかには、日常的に真似したくなるようなキャッチーなものも存在します。そこで今回は、人気マンガに登場した「汎用性の高いセリフ」を取り上げます。
まず最初に紹介するのは、2001年から2010年にかけて「月刊少年ガンガン」(スクウェア・エニックス)で連載された『鋼の錬金術師』に登場した、国家錬金術師のショウ・タッカーが言い放った「君のような勘のいいガキは嫌いだよ」というセリフです。
なかなか研究成果の上がらなかったタッカーは、自身の国家錬金術師の資格を維持するために、禁断の実験に手を染めます。
それは実の娘であるニーナと愛犬のアレキサンダーを錬金術で合成し、人語を理解するキメラを生み出すというものでした。
この非人道的なおぞましい事実に気づいた主人公のエドワード・エルリックは、タッカーを問い詰めます。そのときタッカーが、エドに向かって言い放ったのが「君のような勘のいいガキは嫌いだよ」のセリフでした。
もともとは察しの良すぎる子供に対して使われた言葉ですが、ネットやSNSなどでは都合の悪いことを指摘されたときに「君のような勘のいいガキは嫌いだよ」と返すケースがよく見られます。
続いては、「月刊PANJA」や「SPA!」(扶桑社)で連載されていた『孤独のグルメ』に登場した、主人公の井之頭五郎が、昔ながらの定番メニューを食す前に発した「こういうのでいいんだよ こういうので」というセリフです。
凝った料理や、奇をてらった料理ではないものの、誰もが安心して食べられる料理を指して使われました。
このセリフは、料理だけでなく幅広いジャンルで応用が効く汎用性の高さがあり、井之頭五郎になりきってつぶやきたくなる不思議な魔力のある言葉です。
そして最後に紹介するのは、「週刊少年ジャンプ」で連載されていた『ジョジョの奇妙な冒険 第4部 ダイヤモンドは砕けない』から。天才漫画家・岸辺露伴のセリフ「だが断る」です。
名言が多いことで知られる「ジョジョ」シリーズですが、「内容は知らないけど、このフレーズは聞いたことがある」という方も多いのではないでしょうか。
これは露伴がスタンドの「ハイウェイ・スター」に囚われた際、仲間を売るようにささやかれますが、露伴は「だが断る」のひと言できっぱりと拒絶しました。
このときの露伴のカッコよさはもちろんですが、相手の要求を聞くだけ聞いてからきっぱりと断りたいときに、つい真似したくなるセリフです。
日常生活でさりげなく使える汎用性の高いセリフは、ほかにもたくさんあります。意識せずに日常的に使っているフレーズもあるかもしれませんが、元ネタを知っている人同士が出会えば、互いにニヤリとできるかもしれませんね。
(LUIS FIELD)