「本気の悪ふざけ」「トラウマ確定」 過激で衝撃的なR指定アニメ映画4選
グロとエロが融合した「蝕」に「一生トラウマ」
●『チーム★アメリカ ワールドポリス』(R18指定作品)

国際警察「チームアメリカ」の活躍を描いた『チーム★アメリカ ワールドポリス』は、2004年にアメリカで製作された超問題作です。パペットを使った人形劇アニメで、R18に指定されたのも納得できる内容でした。
同作は人形同士の変な動きの濡れ場や、各国の政治を揶揄したギリギリのブラックジョーク、人体破壊にこだわり過ぎたバイオレンスや、延々と続く主人公の嘔吐シーンなど、衝撃描写が絶え間なく描かれていました。ネット上では「しょうもないネタが多いけどちゃんとした社会風刺映画」「全方位を敵に回すようなめちゃくちゃな展開が多すぎて逆におもしろい」と評価は高いです。
パリのエッフェル塔やルーブル美術館を爆破するオープニングからはじまり、誰もが知るハリウッド俳優たちが敵として登場して殺されていくなど、なんでもありな展開に、衝撃が走った視聴者も少なくないはずです。
●『ベルセルク 黄金時代篇III 降臨』(R15指定作品)
1989年に連載が開始され、今もなお人気を誇るダークファンタジー『ベルセルク』(原作:三浦建太郎)は、もともと人体破壊や、過激な性描写が多い作品でした。そんな同作の過去編を描いた劇場版3部作の最終作『ベルセルク 黄金時代篇III 降臨』は、目をつぶりたくなるほどハードな内容が盛り込まれています。
同作の見どころのひとつは、主人公・ガッツと、彼が所属していた傭兵団「鷹の団」のリーダー、グリフィスの複雑な関係性です。確かな絆があったはずのふたりの関係が徐々に壊れていき、紆余曲折を経て人間としては再起不能になったグリフィスは、最終的に闇の手に堕ち、「覇王の卵」と呼ばれる真紅のベヘリットで「蝕」を起こしてしまいます。
蝕とは人間が「使徒」に生まれ変わる際に必要な儀式で、グリフィスはガッツと「鷹の団」の仲間たちを裏切り生贄として捧げることで、使徒よりもさらに超越的な存在のゴッドハンドの「フェムト」として生まれ変わるのでした。
無数の魔物が仲間を殺戮するシーンはもちろんのこと、ガッツと恋仲だったヒロイン・キャスカが転生したグリフィスに襲われてしまう場面も衝撃的です。
「終盤の展開が容赦なくて辛かった」「キャスカがかわいそうで見てられない」「原作読んでたけど、アニメで色がついた『蝕』の怖さはすごい」などの感想が相次ぎ、トラウマを植えつけられた人も少なくありません。ちなみに『ベルセルク 黄金時代篇III 降臨』は、当初R18指定だったのが、明るさを調整して何とかR15になっており、深夜帯の上映でR18版も上映されました。
(LUIS FIELD)