『スパイダーバース』続編に登場? 原作者も一目置く「日本発のスパイダーマン」とは
『スパイダーマン:スパイダーバース』は、2019年アカデミー賞の長編アニメーション部門を受賞し話題となったCGアニメ映画です。その続編『スパイダーマン:スパイダーバース2』に関して、前作に続き製作を務めるフィル・ロード氏がTwitterで「日本のスパイダーマン」が参加することを明らかにしています。多次元のスパイダーマンが集結するとされる続編に参加する、「日本のスパイダーマン」とは?
「黒歴史」扱いの裏で愛されてきた、日本発のクモ男
2019年のアカデミー賞で長編アニメーション部門を受賞したCGアニメ映画 『スパイダーマン:スパイダーバース』の続編映画が2022年4月に全米公開予定ですが、その作中で日本版の「東映スパイダーマン」が登場することが明らかになっています。
前作に続いて製作を務めるフィル・ロードがTwitterでこのことを明かしています。『スパイダーバース』では多次元のスパイダーマンが集結し、バラエティに富んだスパイダーマンたちが活躍しましたが、ファンの間でも伝説となっている「東映スパイダーマン」が続編に入るということで、大きな話題になっています。
東映スパイダーマンは、東映とマーベルが契約して制作され、1978~79年に実写の特撮シリーズとして放送されたシリーズです。主人公はスパイダー星人から蜘蛛の能力を与えられ、スパイダーマンとなって活躍しますが、設定が日本であり、ストーリーのクライマックスでは巨大ロボット「レオパルドン」が登場するという、独特の設定や演出で知られています。ファンの間では「黒歴史」といわれることもありますが、約40年前に日本のスパイダーマンが公式に作られていたのです。
スパイダーマンの生みの親であるスタン・リーは、「スパイダーマン 東映TVシリーズ DVD-BOX」に収録のインタビュー映像のなかで製作当時の思い出を語り、「番組は日本的なスタイルで好感が持てた。…(レオパルドンについて)とても格好いいロボットだった」と評しています。
この東映スパイダーマンは、近年も動画サイトなどを通じてファンの間に浸透。『スパイダーバース』のコミック版「Amazing Spider-Man」誌12号で突如として登場したことでも話題になり、公式でもスパイダーマンの一員として認められていたと、ファンを大いに喜ばせました。