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え、そんなに売れてた? 意外すぎる「ミリオン超えのファミコンソフト」3選

出来が微妙なキャラゲーなのにミリオンヒット?

画像は『ドラゴンボール 神龍の謎』(バンダイ)
画像は『ドラゴンボール 神龍の謎』(バンダイ)

●傑作マンガのファミコンゲーム第一弾 『ドラゴンボール 神龍の謎』

 続いて振り返りたいのは、125万本を売り上げた『ドラゴンボール 神龍の謎』(バンダイ)です。初代『ドラクエ』と同じ1986年に発売された同作は、その『ドラクエ』に匹敵する大ヒット作だったことをご存知でしょうか。

『神龍の謎』は、鳥山明氏の傑作マンガ『ドラゴンボール』を題材にしたファミコンゲームの第一弾です。分かりやすいアクションゲームかと思いきや、実は初見殺しのポイントが多数ある難解なゲーム内容でした。

 それだけでなく、ややチープと言わざるを得ないグラフィックや、原作にはない謎のストーリー展開に衝撃を受けた人も多いはずです。子供には厳しすぎる難易度ということもあり、クリアを諦め、途中で投げ出したプレイヤーもたくさんいたことでしょう。

 当たり外れが大きいキャラゲーのなかで、お世辞にも名作とは言いがたい『神龍の謎』がミリオンヒットを記録したのは、やはり『ドラゴンボール』の原作人気と、ファミコンブームの波に乗ったのが大きな理由と考えられます。

●人気キャラが大集合 『ファミコンジャンプ 英雄列伝』

「週刊少年ジャンプ」関連のキャラゲーとして、先に紹介した『ドラゴンボール 神龍の謎』に続くヒット作となったのが『ファミコンジャンプ 英雄列伝』です。1989年に発売された同作は110万本を売り上げました。

 ジャンプ作品を代表する16人の人気キャラを仲間にできるアクションRPGで、彼らの夢のような豪華な共演が特徴です。

 とはいえ、それだけ多くのジャンプ作品のキャラが混在する世界観はハチャメチャで、グラフィック面の再現度もイマイチだったことから、当時はそこまで評価が高くなかったのも確かです。

 それが110万本も売れるヒット作となったのは、それぞれのマンガの人気もさることながら、『少年ジャンプ』誌上のゲーム記事で猛プッシュされたことも要因に挙げられるでしょう。

 ファミコンの全盛期は、ミリオンどころかダブルミリオン(200万本)以上を達成するメガヒット作品も珍しくありませんでした。とくにゲームの種類が少なかったファミコン発売直後の任天堂作品は、軒並み100万本超えを記録しており、いかにファミコンブームが凄まじかったかを物語っています。

 そのようななか『忍者ハットリくん』(150万本)、『ゲゲゲの鬼太郎 妖怪大魔境』(125万本)、『ドラえもん』(115万本)、『キン肉マン マッスルタッグマッチ』(105万本)などは、メディアの後押しだけでなく、純粋にゲーム性も高く評価されたミリオン作品といえるでしょう。このなかに、ファミコン世代の皆さんがハマったゲームタイトルは含まれているでしょうか。

(大那イブキ)

【画像】100万本以上売れてるのに欠点だらけ? 意外なミリオン作品のグラフィック(4枚)

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