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ドラマ『ウォッチメン』が日本上陸。「リアル社会派アメコミ」の面白さはどこにある?

ウォッチメンを注目作にした「ロールシャッハ」という異色ヒーロー

『WATCHMEN ウォッチメン Official Film Guide』(小学館集英社プロダクション)の表紙に描かれるロールシャッハ
『WATCHMEN ウォッチメン Official Film Guide』(小学館集英社プロダクション)の表紙に描かれるロールシャッハ

『ウォッチメン』には幾人ものヒーローが登場しますが、「ヒーロー=人気者」という方程式は当てはまりません。必ずしも市民から慕われているわけではなく、覆面で素顔を隠したヒーローたちを半ば違法な自警団と見ている人も少なくはありません。ヒーローの活躍と違法行為の線引きが曖昧なため、見る人の倫理観を刺激する作品でもあるのです。

 なかでも、『ウォッチメン』を人気作品にした存在が、ヒーローとして登場する「ロールシャッハ」です。ヒーロー集団ウォッチメンのひとりで、スーツにトレンチコートにソフト帽、顔に名前の元にもなっているロールシャッハテストの模様を描く、白と黒が交わらないマスクを被っています。見た目は不気味な人物ですが、オリジナル版では主人公、語り手として活躍しています。

 実は、ロールシャッハはマスクを脱げば凡人以下。しかし一度マスクを被ると、最後まで悪党に容赦しない精神的な超人といわれており、尋問などでは平気で相手の指を折ります。無能力だが魅力的なこのキャラクタ―を気に入った歌手のデヴィッド・ボウイが、1980年代後半に映画化の話があった際に「ロールシャッハの役を演じることができないか」と原作者アラン・ムーアに直談判したことも。犯罪者からも警察からも嫌われ、市民からは狂人と見られても、自身の正義を貫き、「絶対に妥協しない男」という生きざまが、キャラクターとして支持を集めているようです。

「スーパーヒーローが無法者として扱われる」という設定のドラマ版「ウォッチメン」では、さまざまななキャラクターが登場し、癖のある世界観に彩りを与えています。シリアスな展開はドラマとしても高評価で、海外ドラマが好きな人も楽しめる作品になるでしょう。アメコミ名作のひとつ『ウォッチメン』をぜひ、この機会に体験してほしいと思います。

(大野なおと)

※ドラマ『ウォッチメン』は、2020年1月31日(⾦)23:00より、「BS10スターチャンネル」で放送開始。Amazon Prime Video チャンネル「スターチャンネルEX -DRAMA & CLASSICS」でも、2月1日(土)から配信されます。

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【画像】ドラマ『ウォッチメン』 独特すぎる世界に多彩なキャラクター

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