円谷プロ&マーベルによる新たなウルトラマンが刊行中。「アメコミ化」には歴史があった
円谷プロとマーベルがタッグを組み、ウルトラマンを題材としたコミック『THE RISE OF ULTRAMAN』の刊行が進んでいます。全5巻が刊行予定ですが、実は、過去にもアメコミとして描かれた「ウルトラマン」が存在。海を渡ったウルトラマンの歴史を形作っていました。
セブンは敵として登場? ファンも気になる展開

円谷プロとマーベルがタッグを組んだコミック『THE RISE OF ULTRAMAN』の刊行が2020年9月から始まり、現在第2巻まで発売されています。全5巻を刊行予定で、新たなウルトラマンの物語として注目が集まっています。
数々の名作のアートを手掛けているアレックス・ロス氏によるカバーアートをはじめ、オリビエ・コイペル氏によるスパイダーマンとのコラボカバーなど、多彩な別バージョンカバーも話題になっています。
さらに、CLASSIC PHOTOバージョンとしてウルトラマンとメフィラス星人との戦いを映した、円谷プロの実際の特撮写真をカバーに使用するなど、アメコミカバーでは貴重な一冊になっています。
10月7日には第2巻が発売され、円谷プロでヒーローや怪獣のデザインなどを手がけるデザイナー・後藤正行氏による別バージョンカバーが登場し注目を集めています。
円谷プロの塚越隆行CEOは、「マーベルでの『THE RISE OF ULTRAMAN』シリーズの発売を機に、ウルトラマンを世界的ステージに向け大きく前進させていきます」と意気込みを語っています。
円谷プロとマーベルによる共同企画で制作されるウルトラマンは、脚本を「ウインター・ソルジャー」などで知られるカイル・ヒギンズ氏と、マット・グルーム氏が担当。作画は「アベンジャーズ」や「ファンタスティック・フォー」などを手掛けたフランチェスコ・マンナ氏。怪獣などの脅威から人類を守る「United Science Patrol」の一員で、怪獣退治の専門家の道を歩んできたシン・ハヤタとキキ・フジが主人公となり、宇宙から来た怪獣や謎の戦士とめぐり合う……という内容です。
8月に公開されたムービーでは、実写版ウルトラマンの第1話「ウルトラ作戦第一号」を思わせるカットが映され、ゼットンとともに、ウルトラセブンも描かれています。ウルトラセブンと戦っているようなシーンまで描かれており、この映像を見るだけで、ウルトラマンに親しんだ日本のファンは同作の展開が非常に気になるのではないでしょうか。