『仮面ライダー』爆笑レベルの弱さだった怪人「ヒトデンジャー」とは何者だったのか
ライダーキックが通用しない!? と思いきや……

戦いのなか、滝とライダー2号は共々ダムの底へ叩き落とされてしまいます。幸い滝は無事で、キャンプに来ていたおやじさんと合流を果たしました。しかしライダーの死体を確認しに来たヒトデンジャーと戦闘員に遭遇し、くだんのミサイル基地に監禁されてしまうのです。
そのころ、実は一文字がすでに基地へ潜入を果たしており、滝たちを含む捕らえられた全員を解放してから火薬庫に火を付け、仮面ライダーへと変身しました。
このとき消火活動に当たったヒトデンジャーが水をかけられて激高したのを聞いたライダー2号は、「水分を吸収すると化石が元に戻ってしまう」と推測します。実際に化石を水に漬けたところで、フリーズドライ食品のように元に戻るとは思えませんが、ともあれどうやらヒトデンジャーの弱点は水のようで、体が柔らかくなってしまうようです。
さて弱点もわかったところで、なにはともあれライダーキックが通じない相手を水に放り込まなければなりません。かなりの難題かと思いきや、サイクロン号で突撃して吹っ飛ばしました。今のTVでは放送できないシーンかもしれません。
ダムの上にある川べりでライダー2号とヒトデンジャーは激しく渡り合います。水を吸ったヒトデンジャーの防御力は大きく減退しており、ライダーの攻撃が命中したときの音も、通常のものが使われています。
それでもヒトデンジャーはライダー2号をダムの底に落とす一歩手前まで追い詰めます。しかし、2号の手で足を払われ、ダムの底に転落してしまいました。該当のシーンは、よく見れば足を払われたとわかりますが、自分で足を滑らせて落ちたようにも見えるのが爆笑できるポイントでしょう。
ダムの底へ降りてきたライダー2号といったんは再び対峙したヒトデンジャーながら、そのまま倒れ、絶命してしまいました。
ライダーキックを受けても平気だった怪人が、崖から落ちて死亡……滝が落ちても無事だったのに、こんな最期で本当に良かったのでしょうか。せめて最後はライダーキックを受けて爆散して欲しかったものです。
(早川清一朗)