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『スレイヤーズ』30周年!「ラノベ」という言葉がなかった時代に登場

「見てくんないと暴れちゃうぞ!」

林原めぐみ歌唱曲のベスト盤『スレイヤーズ MEGUMIXXX』(キングレコード)
林原めぐみ歌唱曲のベスト盤『スレイヤーズ MEGUMIXXX』(キングレコード)

黄昏よりも昏きもの
血の流れより紅きもの
(中略)
ドラグスレイブ!

『スレイヤーズ』を好きな方なら当然知らない方はいないだろう「ドラグスレイブ」。なんとなく買った『スレイヤーズ』にハマった30年前の筆者は、呪文をすらすらと詠唱できるまでに読み込んでいました。

 新刊が出れば買い、「白蛇のナーガ」が登場する外伝の『スレイヤーズすぺしゃる』も買い、一体何冊買ったころなのかは忘れたある日。いつものように書店に向かった筆者は「『スレイヤーズ』アニメ化!」と書かれたポスターを見て「えっ! こういう小説がアニメになるの!?」と驚愕するはめになったのです。

 ライトノベルがアニメ化されるのは今でこそ当たり前ですが、当時は極めて珍しいことでした。ライトノベルと呼ばれる前の作品になりますが、『ダーティペア』や『無責任艦長タイラー』『ロードス島戦記』(OVA)くらいでしょうか。むしろ『スレイヤーズ』の大ヒットが、ライトノベルが次々とアニメ化される基礎を作り上げたと言っても過言ではないでしょう。

 リナ・インバースの声優を担当したのは林原めぐみさん。林原さんにとっても代表作となったリナですが、当時アニメを見ていた筆者の目には本当に「生きているリナ・インバース」が画面のなかにいるとしか思えないほどの存在感と生命力を放っていました。またやはり林原さんが歌うオープニングの「Get along」は、第2作のオープニング「Give a reason」と共に、今でも聞き続けているほど気に入っています。その後、多くのアニメやゲームなど、メディアミックスの先駆けともなった『スレイヤーズ』は、本編がいったん終了したのちも、外伝の『スレイヤーズすまっしゅ』や関連書籍が数年ごとに発売され続け、2018年に本編が再開するという息の長い活躍を続けていました。

 残念ながら2020年3月29日に予定されていた「スレイヤーズ30周年記念イベント~集まってくんないと暴れちゃうぞ!~」は新型コロナウイルス感染症の影響で中止されてしまいましたが、まだ2020年が終わるには時間があります。何らかの形で30周年をみんなで祝う機会があることを、筆者は切に願っています。

 ところで、郷里の姉ちゃんって結局何者だったのでしょうか?

(早川清一朗)

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