「神ゲー」原作ロボットアニメでファンの評価が割れた作品…何がどうしてそうなった?
アイドル=隕石から地球を守る巨大ロボ!『アイドルマスター XENOGLOSSIA』の衝撃

さらに「ゲームとは独立した物語」を徹底的に追求したのが『アイドルマスター XENOGLOSSIA』(2007年)でしょう。
本作の「アイドル」とは「iDOL」と書き、「隕石除去人型重機」というロボットの意味です。そして「アイドルマスター」とは「重機を操縦する人」のことを指します。意志のある巨大ロボットに乗り込み、宇宙から降り注ぐ隕石の脅威から地球を守るアニメなのです。原作ゲーム『THE IDOLM@STER』の主役だったプロデューサーは、ひとりも出てきません。
最初こそ芸能オーディション「アイドルマスター・プロジェクト」が開催されるものの、それは国際組織「モンデンキント」がiDOLの操縦者を見つけるためのものでした。「天海春香」や「水瀬伊織」など原作と同じ名前のキャラもいますが、歌ったり踊ったりしません。唯一、「高槻やよい」だけが本来の意味のアイドルながら、ロボットには乗りません。
春香たちが戦う相手もアイドルマスターであり、敵対組織「トゥリアビータ」に属する「如月千早」がiDOL「ヌービアム」とともに立ちはだかります、が、春香が乗るiDOL「インベル」は、元々は千早が初代マスターであり、ドロドロの三角関係が繰り広げられることに。最終的には、千早は肉体を捨ててインベルと一体化しようとしますが、拒絶されて消滅……究極のヤンデレですね。
監督は『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』の長井龍雪さん、シリーズ構成は後に『ラブライブ!』を手がける花田十輝さんという豪華スタッフです。それだけに波乱に富んだロボットアニメとしては見応えがあり、今では評価が高まっています。
何より、ロボットアニメ化されたことで『アイマス』の『スーパーロボット大戦X-Ω』参戦も実現したのですから、結果オーライ! でしょう。
(多根清史)

















