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シビレるほどの鬱展開がいまに語り継がれるSFアニメ 憂鬱なときはホントに閲覧注意!

お金が尽きて大虐殺…?

ロボは3体合体。「MODEROID バルディオス」(グッドスマイルカンパニー) (C)ASHI PRODUCTIONS
ロボは3体合体。「MODEROID バルディオス」(グッドスマイルカンパニー) (C)ASHI PRODUCTIONS

●スポンサーの経営悪化で大虐殺鬱エンド 『宇宙戦士バルディオス』

 1980年から81年にかけて放送された『宇宙戦士バルディオス』も、最終回の鬱展開で知られている作品です。

 主人公の「マリン・レイガン」たち地球防衛組織「ブルーフィクサー」は、地球への侵略者である「S-1星人」との死闘に明け暮れていました。長引く戦いの中で互いに消耗する中、S-1星人側の亜空間エネルギーがついに底を付き始め、総統の「ガットラー」は一気に決着を付けるため、人工太陽を用いて北極と南極の氷を溶かし、地上の大半を水没させる抹殺作戦を敢行します。

 ブルーフィクサーの長官「月影」の判断ミスもあり、ガットラーの作戦は成功しました。人工太陽は「バルディオス」の攻撃を寄せ付けずに氷を溶かし続け、海の水位が一気に上昇、地球人の住む大地の大半が、大津波に飲まれてしまったのです。

 大波を受け島が沈み、都市が砕かれ、なすすべもなく大勢の人が死んでゆくなか、画面には突然「完」の文字が現れ、『バルディオス』の物語はいったん、幕を閉じました。

 なお、『バルディオス』がこのような結末を迎えたのは、スポンサーの経営状態の悪化による打ち切りが理由とされています。当然のことながら視聴者に与えた衝撃は大きく、ファンによる署名活動や集会などが行われました。

 一方、打ち切り後も現場では制作が継続され、最終的には34話までが完成し、のちにレーザーディスクなどで発売されています。1981年末には劇場化も行われるなど、ファンの熱意によって作品が動いた事例としても注目すべき作品です。

●原作改変してもやっぱり鬱 『ぼくらの』

 鬼頭莫宏先生のマンガを原作とするアニメ『ぼくらの』は、2007年にTV放送されました。原作とは大きく異なるオリジナルストーリーが展開されたことでも知られる作品です。

 ある夏休み、自然学校に集った15人の少年少女は、小学生の「宇白可奈」を除いた14人が、「ココペリ」を名乗る謎の人物と契約を結ぶこととなりました。その契約とは、パイロットの命を動力源とするロボット「ジアース」に乗り込み、ほかのロボットと戦うことで、戦いに敗れたり、勝負がつかず48時間が経過したりすると地球は滅亡し、全人類のみならず地上の全生物が消滅するといいます。操縦者は事前に契約した者のなかからひとりが選ばれ、変更することは許されません。

 そしてジアースは人の生命力で動き、一度の戦闘ごとに、ひとりが死にます。

 唐突に、命がけの戦いに巻き込まれた少年少女たちは、理不尽極まりない世界に呑み込まれそうになりながら、懸命に日々を生きようとします。しかし大人たちの欲望や策謀はあまりにも身勝手で、やがて子供たちのなかからも「この地球は守るに値するのか」と考えるものが出始めました。

 なぜ、子供たちが選ばれたのか、なぜ、戦わなければいけないのか、誰と、戦っているのか……子供たちがひとり、またひとりと命を散らしていくなか、謎は少しずつ明かされていきます。最後まで立っているのは果たして誰なのでしょうか。

 石川智晶さんが歌うオープニングテーマ「アンインストール」の歌詞には、「アンインストール」という言葉が15回登場します。それがひとつの答えなのかもしれません。

(早川清一朗)

【画像】宇宙船という閉鎖空間の恐怖…こちらがくだんの「和泉こずえ」です

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