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なぜ2025年はホテルアニメが多い? 非現実的な舞台とありそうな人間模様が視聴者を「離さない」

2025年は毎シーズンに1本ずつ「ホテル」を舞台にした作品が続いています。いずれも視聴者から高い評判を得た作品ばかりですが、なぜ人気を集めているのでしょうか?

異なるジャンルになぜハマる?

意外と感情の起伏が激しいヤチヨが魅力的。画像はTVアニメ『アポカリプスホテル』最終回の先行カットより (C)アポカリプスホテル製作委員会
意外と感情の起伏が激しいヤチヨが魅力的。画像はTVアニメ『アポカリプスホテル』最終回の先行カットより (C)アポカリプスホテル製作委員会

 2025年は『誰ソ彼ホテル』『アポカリプスホテル』とホテルを舞台にしたアニメが評判です。7月からも『ホテル・インヒューマンズ』(原作:田島青)が放送を控えており、引き続きホテルを舞台にした作品に注目が集まるでしょう。では、ホテルアニメが人気となった理由はどこにあるのでしょうか?

 まず、ホテルアニメの特徴として、宿泊客として登場するゲストキャラクターが入れ替わり、物語に変化を与えることにあります。ゲストによる人間ドラマを描くことも多く、マンネリを感じにくいでしょう。また、ゲストのエピソードはオムニバス形式で完結するパターンも少なくないため、万が一見逃してしまったとしても話がつながりやすい特徴もあります。

 そして、舞台はホテルである共通点がありながら、それぞれの作品が描くジャンルは幅広いです。例えば冬アニメとして放送された『誰ソ彼ホテル』は、あの世と現世の中間にあるとされる「黄昏ホテル」が舞台で、コミカルな雰囲気もありながら死生観の強い物語が描かれる推理アニメです。主人公「塚原音子(CV:桃河りか)」は自分の記憶を探しながら、自分と同じように記憶を忘れた宿泊客が、現世で何者だったのか思い出す手伝いをします。

 中盤からはホテルのルールを探りながら他人を不幸に陥れていく宿泊客「大外聖生(CV:白井悠介)」と考えの違いで対立することもあり、物語は緊迫感を増していきました。視聴者からは「最終話はハラハラドキドキだった」「程よい謎が残っていて続きが気になる」などの声があがっています。

 一方で春アニメだった『アポカリプスホテル』は、環境の悪化から人類がいなくなって100年以上が過ぎた地球のホテル「銀河楼」が舞台です。世界観こそ退廃的ですが、キャラクターの原案を『ゆみみみっくす』(ゲームアーツ)などの竹本泉さんが手がけ、主人公のホテリエロボット「ヤチヨ(CV:白砂沙帆)」が見せる豊かな表情も相まってコミカルな作品に仕上がっています。

 ホテルの宿泊客は地球外知的生命体で、途中からタヌキ星人の「ポン子(CV:諸星すみれ)」と彼女の家族も運営に協力するようになります。視聴者からは「ヤチヨちゃんを通した追体験が良かった」「いつか泊まりに行きたい」といった声が出ていました。

 どちらも違う作風ながら「ホテル系は名作の流れが来てる」「『誰ソ彼ホテル』が終わった心の穴を埋めるため『アポカリプスホテル』を見始めた」などの声があり、ホテルアニメを続けて視聴している視聴者も多いようです。

 そして、夏アニメで放送される『ホテル・インヒューマンズ』は、普通のホテルだと宿泊が難しい殺し屋を客として迎える「ホテル・イン・ヒューマンズ」が舞台です。殺し屋という非現実的な職業ではあるものの、ファンタジーだったほかの作品と違い、現実社会に近い世界観です。

 一般社会から外れた客を相手に、主人公の「星生朗(CV:小林裕介)」や、先輩コンシェルジュ「灰咲沙羅(CV:白浜灯奈乃)」をはじめとしたスタッフが「おもてなし」に努めます。また殺し屋といえど、現実社会に一般人と同じ生活もあるため、非日常と日常の間で揺れ動く葛藤や悲哀といった人間ドラマも見どころです。

『ホテル・インヒューマンズ』は7月6日23時45分からテレビ東京ほかにて放送され、Amazon Prime VideoやABEMAなどの動画サイトでも配信されます。

(LUIS FIELD)

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