「AKIRAって主人公じゃないの?」 実写化白紙で注目集まる名作マンガの“うっかり勘違い“
先日、ワーナー・ブラザースが20年以上かけて進めてきた『AKIRA』ハリウッド実写化が白紙となり、映画化権が講談社に戻ったことが話題を集めました。この機会に改めて注目が集まる名作ですが、意外と多いのが「AKIRAは主人公の名前」という勘違いです。
本編観てなかったら分からない?

先日、大友克洋先生の名作『AKIRA』のハリウッド実写映画化を20年以上にわたって進めてきたワーナー・ブラザースが、ついに映画化権を手放したという報道が話題となっています。レオナルド・ディカプリオやタイカ・ワイティティ監督など、錚々たるメンバーが関わってきたプロジェクトの頓挫により、改めて原作への注目が集まっているいま、本作をあまり知らない人が勘違いをしないよう、「あるある」について触れてみたいと思います。
それは「AKIRAは主人公の名前である」という勘違いです。
作品のタイトルになっている「AKIRA」は、主人公の名前ではありません。この物語の主人公は、暴走族のリーダーである「金田」という少年で、真っ赤なバイクで疾走するイメージでよく知られています。
では、タイトルにもなっている「AKIRA」とは誰なのか? それは、物語の核心に関わる重要な存在であり、強大な超能力を持つ少年なのです。
この誤解が生まれる理由は、まずなんといっても金田のビジュアルインパクトの強さにあります。赤いバイクと赤いジャケットの組み合わせは、『AKIRA』といえば必ず使われる代表的なイメージです。2017年にストリートファッションブランドSupremeが『AKIRA』コレクションを発表した際も、このビジュアルが全面的にフィーチャーされました。
作品について語られる時、TVやネットで必ずといっていいほどこの金田の姿が映し出されるため、「AKIRA=この赤いバイクの人」という印象が自然に刷り込まれてしまうのかもしれません。
さらに、多くの作品でタイトルが主人公名になっているという「お約束」も影響しています。『ルパン三世』『サザエさん』など、タイトル=主人公名のパターンに慣れ親しんでいるため、『AKIRA』もその例だと考えてしまうのは、ある意味で自然な反応といえるでしょう。
一方、真の「アキラ」は作品の大部分において神秘的な存在として描かれます。特に1988年の映画版では極低温保存された状態で登場し、その超能力の影響は物語全体に及ぶものの、人物としての直接的な描写は限定的です。
強烈なビジュアルで印象に残る金田と、謎に包まれた「アキラ」という構図が、誤解を招きやすくしているといえそうです。
(マグミクス編集部)


