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「見えている範囲だけでも5人が倒れた」夏のコミケ、参加者減少は「衰退」ではなく変化の証し?

他の同人誌イベントも台頭、同人誌文化の「衰退」とは言えず?

 2019年夏の「コミケ96」会場に向かう人びとの様子(筆者撮影)
2019年夏の「コミケ96」会場に向かう人びとの様子(筆者撮影)

 また、2025年に関しては今年特有の事情が複数存在しています。まず、夏コミ2日目に当たる8月17日には大阪で「GOOD COMIC CITY 31 大阪」(以下、コミックシティ)が開催され、大型イベントの日程かぶりが発生していました。例年は調整して日程がかぶらないようにしているのですが、今年は大阪で万博が開催されている関係で、他の催しにより会場の日程が圧迫されたため、同日の開催となっています。

 関西方面の参加者は、コミケよりもコミックシティを優先した方も多いのではないでしょうか。都心でもコミケ以外の大型イベントはしばしば開催されており、混雑するコミケを避けてサークル参加者が活動の場を移しているという話も耳にします。コミケ以外の同人イベントが活性化することは、むしろ同人文化のさらなる興隆にもつながると言えるでしょう。

 そもそも、夏コミ開催期間に東京ビッグサイトは大規模改修工事を行っており、今年は東1~3ホールが使用できない状況でした。参加サークル数も約6000ほど減少しており、これも参加者減少の大きな要因になったと考えられます。

 リストバンド型の参加証が必要になってからは、以前見られた「午後になってふらりと会場入り」するタイプの参加が出来なくなったことも大きいでしょう。長年コミケを悩ませてきた「徹夜組」の撲滅には大きな役割を果たしている参加証ですが、「気軽な参加」という面に限れば、若干マイナスの影響も出てきています。

 いずれにせよ、世界的に表現規制の波が押し寄せる昨今、日本の同人文化は貴重な存在となっています。表面的な参加者減少に一喜一憂せず、サークル参加者も一般参加者も自分の「好き」を表現し続けることが、重要なのではないでしょうか。

(早川清一朗)

【画像】「えっ、スゴすぎ」「突き破ってる」これが「コミケ」開催時の、東京の人口分布です

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