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【独自予想】SPY×FAMILY シーズン3は原作のどこまで? あるパターンから見える「理想的な展開」

過去の放送時はブームとなった大人気アニメ『SPY×FAMILY』のシーズン3がこの秋から放送されます。オンエアが待ち遠しい人も多いことでしょう。そこで原作マンガの展開から今期の放送スケジュールを予想します。

『SPY×FAMILY』TVアニメ化には「予測できる数字」が?

TVアニメ『SPY×FAMILY』Season 3 キービジュアル (C)遠藤達哉/集英社・SPY×FAMILY製作委員会
TVアニメ『SPY×FAMILY』Season 3 キービジュアル (C)遠藤達哉/集英社・SPY×FAMILY製作委員会

 これまで二度にわたるTV放送時にブームとなったアニメ『SPY×FAMILY(スパイファミリー)』は、2025年10月4日(土)23時より、テレビ東京系列でファン待望のシーズン3が放送開始されます。今回は、原作マンガのどのあたりまでの話がアニメ化されるのでしょうか。

 シーズン1は分割2クールでした。第1クールは2022年4月から6月まで、第2クールは同年10月から12月まで放送されています。シーズン2は2023年10月から12月までの放送でした。

 これら過去の放送を振り返るとわかりますが、『SPY×FAMILY』は基本的に1クール、3か月程度の放送です。そう考えると、シーズン1のように分割クール制を取ったとしても、3か月の放送で一度終了すると考えられるでしょう。

 そこで原作未見の人に考慮して、なるべくネタバレにならない程度でシーズン3はどこまでアニメ化されるか考えてみます。

 シーズン1の第1クールは12本で、アニメ化された原作エピソードは17話まででした。続いての第2クールは13本で原作では38話くらいです。そしてシーズン2の12本は原作の59話までをアニメ化していました。

 原作マンガ初期のエピソードは密度が濃く、ページ数が多いので最初の方はアニメ化した話数が少なかったと考えられます。それを踏まえ、その後のアニメ本数を見ていくと、1クールでおよそ20話ほどの原作が必要だと考えられるでしょう。

 ちなみに、話数カウントされるエピソードの他に、番外編と呼ばれるページ数の少ないエピソードが連載されることもあります。こちらも、連載とほぼ同じ順番でTVアニメ化されていました。

 これらのことから導き出すと、今回のシーズン3が1クールと仮定した場合、おおよそ原作マンガの80話前後くらいまでのエピソードがTVアニメ化されると考えられます原作マンガを読んだことのあるファンならば、「あそこまで入るのか」と、想像できるかもしれません。

 そういった視点から、公開済のシーズン3のPVを確認すると、原作マンガで見たことのあるシーンがいくつかありました。以降もストーリーの詳細は語らないようにしつつ(フワッとした文章で)、シーズン3の見どころについて考えていきましょう。

PVに隠された「名シーン」の片りん

シーズン3では、ロイドの過去にも焦点が当たる? 画像は『SPY×FAMILY』Season 3 本PVより (C)遠藤達哉/集英社・SPY×FAMILY製作委員会
シーズン3では、ロイドの過去にも焦点が当たる? 画像は『SPY×FAMILY』Season 3 本PVより (C)遠藤達哉/集英社・SPY×FAMILY製作委員会

 49秒ほどのPVを見ると、原作マンガを再現している箇所と、おそらくアニメオリジナルであろうシーンがありました。そこで、原作マンガを再現している部分に注目していこうと思います。

 おそらく最初の連続エピソードとなるのが、PVで最後に出た意味深なキャッチに関連した部分でしょうか。「少年はなぜ〈黄昏〉になったのか?」……という部分です。

 これをストレートに紐解けば、主人公「ロイド・フォージャー」こと黄昏の過去のエピソードでしょう。これまで謎だったロイドが黄昏になった経緯、つまりスパイになった理由が明かされると考えられます。

 これまで秘密だったロイドの過去が明かされるであろうエピソードが、いきなりシーズン3のトップに放送されるかもしれません。もっとも、このエピソードは原作ではとあるコメディ短編からの流れだったので、先に笑いのあるエピソードが描かれるかもしれません。

 原作マンガではこの後にいくつかの短編があり、その後「ヨル・フォージャー」に関わる中編がありました。このエピソードも実はすでにPVで紹介されています。ヨルが「おケガはありませんか?」と言っているシーンでした。

 実はこのセリフを言っている相手は新登場のキャラクターです。現在の原作マンガでもたびたび登場するセミレギュラーでした。当然、そうなると声を担当するのが誰か気になるファンも多いことでしょう。今後の活躍を考えると、かなりのベテラン声優の可能性が考えられます。

 こうなると、残る「アーニャ・フォージャー」の活躍があるのか気になるところでしょうか。結論から言うとあります。かなりの大活躍をする長編エピソードがシーズン3の締めを飾ることになるかもしれません。

 最初はかなりシリアスな展開だったことから、連載で読んでいた筆者は次回が気になってドキドキして仕方ありませんでした。ところが最終的に「このマンガは『SPY×FAMILY』だったんだ(笑)」という穏やかな気持ちになったのをおぼえています。個人的には好きなエピソードでした。

 さて、そうなるとシーズン3は原作マンガのどこまでTVアニメ化するのでしょうか。あくまで筆者個人の想像ですが、原作マンガ78話くらいまでと考えています。前述の長編のエピローグといえる部分が77話までで、79話から別の長編エピソードの始まりとなるからです。

 これも前述の「1クールで約20本分の原作マンガが必要」という説と合致するので、可能性はきわめて高いのではないかと思います。ちなみに原作マンガは現在(本記事の配信時点で)、123話までありました。つまりあと2クール分は原作ストックがすでにあるということです。原作は隔週連載が基本ですので、1年で発表できる連載本数は、休載も考慮するとおよそ20本程度でしょう。

 このことから、諸事情を考慮せず単純に試算すると、1年に1クールずつ定期的にTVアニメ化できるかもしれません。そうなると製作スケジュールにも余裕ができるので、理想的なTVアニメの展開になるのではないでしょうか。

(加々美利治)

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