『東島ライダー』強いショッカー戦闘員(本物)に違和感? 弱い「ザコキャラ」と思われがちな理由が
放送中のTVアニメ『東島丹三郎は仮面ライダーになりたい』3話で「本物」のショッカーの戦闘員が登場し、一般人とは比較にならない戦闘力を見せつけました。しかし本家『仮面ライダー』ではしばしば「やられ役」として扱われていました。果たして彼らが本来の力を発揮したことはあったのでしょうか?
掛け声は「イーッ!」 一般人にも苦戦した「弱いイメージ」

2025年10月4日から放送中のTVアニメ『東島丹三郎は仮面ライダーになりたい』(以下、東島ライダー)は、昭和ライダー作品を楽しんだ層をはじめ、多くのファンの注目を集めています。第3話「嫌いが好きになるとスゴク好き」では、本物のショッカーの戦闘員が登場して、一般人とは比較にならない戦闘力を発揮、東島とユリコはコンビニ強盗の現場でそれを目の当たりにしています。
しかし、本家『仮面ライダー』で、ショッカーはしばしばやられ役として扱われており、生身の人間である滝和也や立花藤兵衛にあしらわれることもありました。彼らの本来の力はどれほどのものだったのでしょうか?
大人の男性を数人まとめて吹っ飛ばし、主人公・東島丹三郎のライダーパンチを受け止める。『東島ライダー』3話に登場した本物のショッカー戦闘員に、「そうだよこれだよ! ショッカーの戦闘員はこのくらい強いんだよ」と感じた方もいたのではないでしょうか。そう思いたくなるほど、戦闘員の強さと存在感は「本物」でした。
実は、初代『仮面ライダー』に登場したショッカー戦闘員は時期によってさまざまなバリエーションが存在しています。多くの人が真っ先に思い浮かべるのは、全身黒タイツにフルフェイスマスクのいわゆる「黒戦闘員」や、胸の部分に骨模様が入った「新戦闘員」でしょう。
資料や戦闘員のタイプによって諸説ありますが、黒戦闘員の力は常人の1.5倍から10倍あるとされていました。しかし実際のところは生身の人間である滝和也でも十分戦えるどころか、一般人にも歯が立たないこともしばしばありました。
『仮面ライダー』第15話「逆襲サボテグロン」では、女子大生ふたりを倍以上の数で囲みながらも、棒でしばかれキックを食らうなど苦戦を強いられ、第21話「ドクガンダー 大阪城の対決!」では返り討ちにあって捕らえられる大失態を演じています。常人の数倍の戦闘力があるとは、とても思えない描写と言えるでしょう。




