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「わりきれない」数字の真実『科学冒険隊タンサー5』 地球には3794の謎がある?

地球には3794の謎がある

『恐竜探険隊ボーンフリー』画像はDVD-BOX(東宝)
『恐竜探険隊ボーンフリー』画像はDVD-BOX(東宝)

 さて、肝心の『タンサー5』の概要ですが、世界各地の古代遺跡で発生した異常事態を解決するために5人の男女と支援メカで編成された「科学冒険隊タンサー5」が、異変の原因を解決するために過去に飛ぶ物語です。(※記事終盤に登場キャラクターに関するネタバレを含みます)

 主人公たちは通常海上基地「アクアベース」で待機しており、異常が起こると大型飛行メカ「ビッグタンサー」で調査に向かいます。状況を確認すると、次は「タイムタンサー」に乗り込み以上の原因が発生している年代に飛び、飛行メカ「スカイタンサー」、地上地下両用車両「ランドタンサー」、海中探査用メカ「アクアタンサー」で調査を行うのです。

 オープニングの冒頭では『ルパン三世』の次元大介役でおなじみの小林清志氏による「地球には3794の謎がある」とナレーションが入るのですが、作中では特に3794という数字に言及されることはありませんでした。監督の四辻たかお氏が後にインタビューで語ったところによると、ナレーションをお願いするときにその場で考えて書いた数字だそうで、その後ポスターでは3792に変更されています。この変更理由も四辻氏は特に覚えていないとのことで、当時の勢いと切迫した製作状況が伺えます。

『タンサー5』は日本サンライズ(現:サンライズ)が初めてゴールデンタイムで製作したアニメです。当時は『機動戦士ガンダム』ほか合計5本の作品を並行して製作していたため、四辻氏も「会社のキャパシティを越えて作っているから人がいなかった」と苦労を語っています。

 それでも作品のサブタイトルを見れば「アトランティス」「ストーンヘンジ」「ネス湖」など、当時の子供が目を輝かせるような単語がずらりと並んでいます。長らく幻の作品と呼ばれてきた本作ですが、今では「バンダイチャンネル」「dアニメストア」にて配信されており、かつての有志を見ることができるようになっているのはありがたいことです。もし、昔『タンサー5』を見ていた方がいましたら、ぜひ見てみると良いでしょう。きっと子供の頃の世界の謎にワクワクしていた自分に出会えるはずです。

 ただ1点、29話でメインキャラのひとりであるユメトが殉職しているのですが、残念ながらこの話で脚本を務めた四辻監督も死なせた理由を覚えてはいないそうです。ユメトの死は、おそらく『タンサー5』永遠の謎として語り継がれていくのでしょう。

(早川清一朗)

【画像】ストーリー部分はアニメ、メカのシーンは特撮の作品

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