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スーパーナパームに耐熱フィルム…『ガンダム』の消えた「U.C.0079の技術」を検証

「ホワイトベース」もオーバーテクノロジーの塊?

画像は1980年12月発売のキット。「1/1200 地球連邦軍宇宙空母ホワイトベース」(BANDAI SPIRITS) (C)創通・サンライズ
画像は1980年12月発売のキット。「1/1200 地球連邦軍宇宙空母ホワイトベース」(BANDAI SPIRITS) (C)創通・サンライズ

 最後に挙げたいのが、地球重力下で飛行を続ける強襲揚陸艦「ホワイトベース」です。この艦は全長262m、全備重量3万2000トン級ともいわれています(諸説あり)。それほどの巨大質量が、大西洋を浮遊飛行していたことは、ある意味ではビームライフル以上にオーバーテクノロジーといえそうです。

 ところが、後継艦ともいえる強襲揚陸艦「アーガマ」は、地球へ降下していません。他の大型艦にも重力下での活動描写はほとんど確認できず、地上では「アウドムラ」のような超大型輸送機が母艦的役割を担っていました。

 TVシリーズ放送当時はとくに説明がありませんでしたが、現在の公式設定では、ホワイトベースは船体中央部に「ミノフスキー・クラフト」を搭載することで、大気圏内での長距離航行を可能にしたとされています。

 この技術は、高濃度のミノフスキー粒子を電磁誘導して「Iフィールド(結晶格子状の力場)」を形成し、その反発力によって浮揚するというものです。ただし、そのためには大量のミノフスキー粒子と莫大な電力、それを支える高出力熱核反応炉や高度な放熱システムも不可欠となります。その結果、システム全体が大型化し、建造コストも極端に高騰するとみられます。

 つまり、ホワイトベースは巨大な実験艦だったからこそ実現できた技術であり、後継艦ではコストや運用面の問題から継承されなかったようです。

 その「大型化と高コスト」という問題を、モビルスーツサイズでクリアした存在こそ『閃光のハサウェイ』シリーズの主役機「Ξガンダム」です。ホワイトベースの技術がガンダムの系譜に落とし込まれたわけで、宇宙世紀におけるテクノロジー進化の積み重ねを実感できるのです。

(多根清史)

【画像9枚】退化か進展か…? こちら後の時代のMSが大気圏突入に使った装備です

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多根清史

フリーライター。主にゲーム・アニメ・漫画を守備範囲としてきたほか、ここ数年は(個人的なガジェット好きもあり)iPhoneやスマートフォン、インターネットやPCなどハイテク全般の記事も執筆。著書に『宇宙世紀の政治経済学』『教養としてのゲーム史』、共著に『超ファミコン』『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』など。

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