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『仮面ライダーストロンガー』伝説級の最終回。7人の集結で第一期は「有終の美」を飾った

「伝説」の最終回が、今なお続くシリーズのきっかけとなった

仮面ライダーストロンガーはデルザー軍団との戦いのなかで超電子人間に「チャージアップ」する。画像は「S.H.フィギュアーツ 仮面ライダーストロンガー(チャージアップ)」(バンダイ)
仮面ライダーストロンガーはデルザー軍団との戦いのなかで超電子人間に「チャージアップ」する。画像は「S.H.フィギュアーツ 仮面ライダーストロンガー(チャージアップ)」(バンダイ)

 海外にいる仮面ライダーたちの帰国。昭和仮面ライダーシリーズで、もっとも盛り上がる展開です。ただ、この展開もそれまでとは違った切り口になっていました。

 デルザー軍団最大の実力者といわれたマシーン大元帥を追ってエジプトから帰国した風見史郎こと仮面ライダーV3。それを皮切りに、次々に日本に帰国する仮面ライダーたち。一斉に集団で駆けつけるというパターンでなく、それぞれが次々にやって来るという展開が、最終回までのドラマを盛り上げます。

 そして最終回でついに勢ぞろいする7人の仮面ライダー。

 それも仮面ライダーの着ぐるみだけでなく、7人の変身前の役者さんたちが勢ぞろいするという絵は、興奮するなというのが無理なほどテンションが上がる展開です。ここで忘れてはならないのが、7人の「オヤジさん」である立花藤兵衛の存在。この人を囲んでいたからこそ、それぞれの歩んできた歴史が紡がれた瞬間でした。

ちなみに当時の撮影では、みなさんスケジュール調整がむずかしく、撮影は限られた1日だけで済ませたようです。

 そして「有終の美」ということで、最終回の監督として原作者である石森章太郎氏が共同で監督を担当していました。

 また、前週の予告編では「仮面ライダー最終回」とアナウンスされており、仮面ライダーシリーズの最終回という位置づけだったことがうかがえます。

 現在でも過去のヒーローとの共演というのは珍しくありません。しかし、だいたいは劇場版かビデオ作品のような媒体です。本作品のような、それまでの集大成としてテレビの最終回までのドラマを盛り上げるという手法は、あまり類を見ないと思いませんか?

 当時、まだ子供だった筆者は仮面ライダーが終わってしまうという寂しさはあったものの、大興奮で最終回を迎えたことに満足していました。

 惜しまれつつも早期に幕を閉じたことが、結果的に伝説となる最終回を生み出したことは間違いありません。そして、熱気がまだ冷めていなかったからこそ、4年ほどの休眠期を経て、仮面ライダーは次なる新シリーズを始動させたわけです。

 そう考えると、この最終回が昭和、平成を超えて令和の時代にも「仮面ライダー」というヒーローが残り続けている原動力のひとつ、「伝説」となっているのかもしれません。

(加々美利治)

【画像】『ストロンガー』もうひとつの涙腺崩壊エピソード、「タックル」の最期(4枚)

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