日米最強怪獣決戦『ゴジラVSコング』、今回は「ドロー判定」では済まされない?
ゴジラとキングコングという日米が誇る人気モンスター同士が戦ったら、どちらが勝つのか……? そんなドリームマッチを実現させたのが、レジェンダリー・ピクチャーズ製作のモンスターバース第4弾となる『ゴジラVSコング』です。予告編が流れただけで、すでに大変な盛り上がりを見せています。戦いの行方を探ってみました。
世界最強王座決定戦、ようやく開催

世界最強の生き物は、はたしてどちらなのか? ハリウッドが生んだレジェンドモンスターであるキングコングと、日本生まれの“破壊神”ゴジラが激突する映画『ゴジラVSコング』の公開が近づいています。当初は2020年の公開が予定されていましたが、新型コロナの影響でたびたび公開日が変更に。ようやく、米国では2021年3月31日(水)、日本では5月14日(金)に劇場公開されることが決定しました。
同作はレジェンダリー・ピクチャーズ製作による『キングコング:髑髏島の巨神』(2017年)と『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』(2019年)の続編となります。巨大生物たちの楽園・髑髏島の覇者であるコング、宇宙からの難敵・キングギドラことモンスターゼロを倒したゴジラが、キング・オブ・キングの座を争うことになりそうです。
ネット上では日本版の予告編も流れ、話題を呼んでいます。米国版『Death Note/デスノート』(2017年)を手掛けたアダム・ウィンガード監督は、いったいどんな結末を用意しているのでしょうか。ゴジラとコングが登場した過去作を振り返りながら、予想したいと思います。
「昭和プロレス」を思わせた前回の対戦
両者は過去にも対戦しています。東宝の創立30周年記念映画『キングコング対ゴジラ』(1962年)です。日米を代表する人気モンスター同士の初顔合わせは大変な注目を集め、大ヒット作となりました。美しきヒロインを演じた浜美枝さんと若林映子さんは、『007は2度死ぬ』(1967年)のボンドガールに抜擢されることになります。
1950年代~1960年代は、プロレスラーの力道山やルー・テイズが人気者だった時代です。2大モンスターが日本で激突する『キングコング対ゴジラ』も、プロレス的な展開となっています。作中でゴジラとコングは2度対戦します。初戦は口から放射熱線を吐くゴジラが優勢。富士山麓でのリターンマッチは、落雷を浴びてパワーアップしたコングが猛反撃。結果、両者とも海に落ちてのリングアウトという、非常にプロレスチックなドロー判定で終わっています。
良くも悪くも昭和のプロレスを思わせる大らかな展開だった『キングコング対ゴジラ』でしたが、新作『ゴジラVSコング』は昭和プロレスのままではファンもさすがに納得できないでしょう。