ゆるい世界での“会話”が面白いアニメ3選　聞けば聞くほどクセになる！

ゆるい空気感がクセになる！　どんなにくだらなくても笑っちゃう傑作

　ゆるい世界観のアニメで繰り広げられる会話は、聞けば聞くほどクセになり、つい聞き入ってしまいます。時には、ハマってしまうと中毒性が高く、やめられなくなってしまうこともあります。この記事では、“会話が面白い”アニメ3選を紹介します。

●『しろくまカフェ』

　まずは、シロクマが営むカフェでのゆるい会話がクセになる『しろくまカフェ』です。カフェに来る常連客は、パンダやペンギンなどの動物たちのほか、人間の客も来店します。ストーリーの中心となるのが、シロクマくん、パンダくん、ペンギンさんの動物たちです。動物たちが人間と同じようにくつろぎながら会話をする様子も癒やされるのですが、そこで繰り広げられるとぼけた会話も聞いているだけで心が癒やされます。カフェのマスター・シロクマくんは、ところどころでダジャレを連発し、常にダラダラしてマイペースなパンダくんは、能天気な発言を繰り返します。シロクマくんとパンダくんに、ペンギンさんがツッコミをいれるのですが、そのツッコミが心地よく、ずっと会話を聞いていたくなります。シロクマくんのダジャレはしつこいですが、ペンギンさんのツッコミが素早く的確で、つい笑ってしまいます。

　ゆるい会話が魅力的なのはもちろん、『しろくまカフェ』には、泣ける回もあります。第44話 「いつもの動物園」「雨の動物園」では、いつもおちゃらけているパンダくんの違った一面が見られ、ペンギンさんの言葉一つ一つに涙します。Amazonプライム・ビデオで視聴できるので、パンダくんとペンギンさんの関係性が分かった頃に見てみてください。

●『秘密結社 鷹の爪』

　続いては、世界征服を目指す秘密結社のくだらない会話がクセになる『秘密結社 鷹の爪』です。2006年から15年にわたって続いている人気アニメです。秘密結社には、おっちょこちょいのツッコミ役のリーダー・総統、いい加減で自由奔放な吉田くん、天才マッドサイエンティスト・レオナルド博士、超能力を持つ菩薩峠くん、みんなからぞんざいに扱われるフィリップがいます。秘密結社は、世界征服を目指して怪人や秘密兵器を作るも、正義のヒーロー・デラックスファイターに邪魔されて、いつも鉄拳制裁を受けるのがお決まりのパターンとなっています。

　ときどき、世界征服とは全く関係のない話もあり、デラックスファイターが冷やし中華を食べようとすると、吉田くんが出てきて冷やし中華にまつわる良い話をし続ける回もあり、吉田くんの作り話の完成度が高すぎて、思わず感心してしまいます。「冷やし中華」シリーズは人気があり、YouTubeにまとめられているので、『秘密結社 鷹の爪』の空気感をつかんだ頃に、一気見してみてはいかがでしょうか。

周りを振り回す先輩と、なだめる後輩の会話が愛おしい、下町のショートストーリー

●『紙兎ロペ』

　最後は、東京の下町を舞台に、高校2年生の紙兎・ロペと高校3年生の紙リス・アキラ先輩のシュールな会話がクセになる『紙兎ロペ』です。会話の内容は日常的なテーマを多く扱っており、共感できる部分も多いです。アキラ先輩はわがままな性格のため、ロペを含め、周りのキャラクターを振り回します。ガチャガチャのハズレがハズレすぎだと文句をつけたり、肝試しのお化けに脅かし方がよくないとキレたり、雛祭りの雛人形を階段に飾って二階に上がれなくなったりと、あらゆる振り回し方をします。そんなやりたい放題のアキラ先輩をロペがなだめたり、一緒に笑ったりしている様子が、とても愛おしく、こんな日常に憧れを抱く人も多いでしょう。紙兎ロペは、YouTubeで配信しているので、人気エピソードから順に見ていくのをおすすめします。

＊　＊　＊

　今回紹介したアニメ作品は、1話のみを見て面白いかどうか判断するのではなく、いくつかの話数を見続けることで、どんどんハマることができます。まずは3～5話分を見て、会話の空気感をつかんでみてください。きっと、病みつきになっているでしょう。

※配信状況は記事掲載時点のものです。

（稲福竜生）