マグミクス | manga * anime * game

お前の中の、悪魔に出会え!「VRデビルマン展」と永井豪先生のトークが現代をえぐる!

人間の「集団心理への不信感」がデビルマンへと繋がる

有料エリアの「人間の心-fear-」展示の一部。人間たちが掲げているものは…?
有料エリアの「人間の心-fear-」展示の一部。人間たちが掲げているものは…?

 今回のイベントでは、VR空間での展示以外にも注目すべきコンテンツがあります。「VRデビルマン展」の公式YouTubeチャンネルで、『デビルマン』映像作品に縁のあるゲストを迎えたスペシャルトークライブが開催されているのです。

 5月15日より公開された「2021 なぜ、いまデビルマンなのか」#3 前編では、原作者の永井豪先生も出演。OVA『AMON デビルマン黙示録』で飛鳥了役を演じた声優の関智一氏と、海外で日本アニメを見て育った人気モデルの市川紗椰氏を交え、デビルマン製作にまつわる秘話を語りました。

 関氏は『デビルマン』連載開始と同じ1972年生まれということもあり、連載ベースでは読めなかったものの、小さいころに永井先生の『デビルマン』や『マジンガーZ』の単行本を古本屋で購入して読み漁っていたエピソードを熱く語っていました。

 アメリカ在住時にOVA版の『デビルマン』を視聴し、大学に入ってから漫画版を読んだという市川氏は、「未知への恐怖と不信感が攻撃へと変わる点が『9・11』後のアメリカと空気が似ていてすごく刺さった」と、海外でデビルマンに接した方ならではのエピソードを披露しました。

 ここで市川氏からデビルマンのテーマについて尋ねられた永井先生は、「見た目が悪くても心が綺麗な人もいるんじゃないか。他人から見たら悪人でもいい人かもしれない」と、通常のヒーローとは逆の視点から新しいヒーローを生み出したことを解説。また『ハレンチ学園』連載時にTVのワイドショーでPTAにつるし上げられた際、ついさっきまで口々に先生を罵っていた女性陣が番組終了後にサインをもらいに来たことが、人間の集団心理への大きな不信感を生み、『デビルマン』の誕生につながったことを明かしました。

 永井先生は「『デビルマン』では怖いのは悪魔ではなく人間だというシーンを描きましたけど、悪魔が本当にいるとしたら、すべて人間の心から生まれてくる」と語り、SNS上でネガティブな情報が回る速度が早まった現代について、「いまの方がデビルマン的時代」だと警鐘を鳴らしていました。

 トークライブは引き続き5月22日(土)20:00から、永井先生のトークの続きを聞くことができる「2021 なぜ、いまデビルマンなのか 後編」がYouTubeチャンネルで配信されます。連載開始から49年目に永井先生自ら語る珠玉のエピソードに注目です。その後の再配信情報もぜひチェックしてみてください。

(早川清一朗)

●「VRデビルマン展~悪魔の心、人間の心~」は、2021年5月31日(月)23:59まで、仮想空間エキシビション・プラットフォーム「VU (ヴュー) Virtual Utopia」で開催中(鑑賞にはWindowsパソコンが必要)。閲覧方法やチケット購入の案内は公式サイト(https://virtualutopia.jp/s/v01/)をご確認下さい。

※トークライブの内容は公式YouTube「VRデビルマン展~悪魔の心、人間の心~」チャンネルでも配信されます。
https://www.youtube.com/channel/UCKM-Fh3vmrXPBw5dixDbt7A

(C)永井豪/ダイナミック企画
(C)ダイナミック企画・東映アニメ―ション
(C)Go Nagai-Devilman Crybaby Project
(C)VRデビルマン展実行委員会

【画像】公式グッズのクオリティも悪魔級? 「VRデビルマン展」(17枚)

画像ギャラリー

1 2