『タイムボカン 王道復古』BS12で放映 歴代「三悪」が大集合のギャグバトル!
『ガッチャマン』らが登場するセルフパロディ
4月10日放送のVol.2「タツノッコン王国で同窓会だコロン」は、さらにド派手な展開です。Vol.1のレースに優勝したチームは、タツノッコン王国にある「トグロストン」を見つけることを、ドクロベエならぬトグロベエ(CV:滝口順平)から命じられます。
タツノッコン王国で待っていたのは、タツノコプロの第1作『宇宙エース』に、世界的な大ヒット作となった『マッハGoGoGo』、さらには『科学忍者隊ガッチャマン』『新造人間キャシャーン』『破裏拳ポリマー』』『宇宙の騎士テッカマン』まで! タツノコプロの人気キャラ総出演に、往年のファンは胸に熱いものがこみ上げてくるのではないでしょうか。
人気キャラと伝説のスタッフ陣を贅沢に使いながら、物語は「タイムボカン」シリーズのフォーマットに従った「お約束」の展開となっています。今回、BS12は夜9時25分からの放送にしています。「ポロリ」などのお色気サービスがあることを配慮してのことだと思われます。BS12の編成担当者、ナイス判断です。
アドリブから生まれた「スカポンタン!」
歴代「三悪」を8年間にわたって演じてきた小原さん、八奈見さん、たてかべさんの掛け合いの面白さが、「タイムボカン」シリーズの欠かせない魅力でした。3人はとても仲が良く、アドリブで次々とギャグを膨らませていったそうです。3人の掛け合いシーンは、シリーズ途中からは脚本が白紙状態だったことも知られています。
そんな3人のアドリブから生まれたボヤッキーの「ポチッとな」や、ドロンジョの「スカポンタン!」は、『ヤッターマン』の世界だけでなく一般社会にも浸透し、今でもついつい口にしてしまいがちです。
ちなみにドロンジョのモデルとなったのは、1950年代〜60年代に映画界で人気を博したミレーヌ・ドモンジョだそうです。実写映画『ヤッターマン』(2009年)でドロンジョを演じた深田恭子さんと同様に、セクシーかつチャーミングな美人女優です。フランス映画『黙って抱いて』(1958年)や『悲しみよこんにちは』(1958年)などで憎めない悪い女を演じています。
美人で、セクシーなのに、妙に人間くさい一面も持っている。そんなギャップのある女性に、キュンとしてしまう人は多いのではないでしょうか。子供の頃、「タイムボカン」シリーズにどっぷりハマっていた影響があるのかもしれません。
(長野辰次)