子供時代に惹かれた『伝説巨神イデオン』の「ミサイル斉射」 登場少なく「打ち切り」も…
脳裏に焼きついていた、ミサイルの閃光

同時期によく再放送されていた『超電磁ロボ コン・バトラーV』の超電磁スピンや『超電磁マシーン ボルテスV』の天空剣・Vの字斬りなどの派手な必殺技を見慣れていた子供にとって、イデオン序盤の戦いぶりはあまりにも地味すぎたとも思えます。
しかしながら、そのような状況下でも幼いころの筆者の脳裏に焼きついて離れなかった光景がありました。それは、全身からの「ミサイル一斉発射」です。
もともとイデオンにはミサイルは装備されていなかったのですが、2話以降に全身に多数のミサイルランチャーが取りつけられ、貴重な戦力として運用されていました。序盤では合体後には射撃できない位置に取りつけてしまったり、手動でミサイルランチャーを発射しなければいけなかったり……といったこともありましたが、最終的にはイデオンのコクピットからの射撃が可能となっています。
ミサイル一斉発射が最初に行われたのは14話「撃破・ドク戦法」となります。アンドロメダ方面ブラジラー基地司令であるカミューラ・ランバンの死に激高したユウキ・コスモは多数のジグ・マックとズオロ・ジック戦闘機に対し、全身からミサイルを発射し、敵戦力の3分の1を瞬時に撃墜しました。
このミサイル発射はイデオンの全身から放たれた閃光が敵機を貫くような描写が行われており、非常に印象的なシーンとなっています。小さいころの筆者はこの光景が忘れられず、『イデオン』を見るたびにあのシーンが見たいと願っていましたが、その後一斉発射が行われたのは27話、29話、39話のみでした。イデオンの戦闘力が急拡大したのは第3クールに入ってからであり、もう少し早く強力な武器や戦術が登場していたら、『イデオン』はもっと人気が出て、もしかしたら打ち切りの憂き目を見る必要は無かったのかもしれません。
しかしそうなると、劇場版の『発動篇』は制作されないことになってしまいます。ミサイル一斉発射回数の少なさや、イデオンガン・イデオンソードの登場の遅さがあの大傑作を生んだのかもしれないと考えると、なかなかに複雑ではあります。
(早川清一朗)



