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50周年『ベルサイユのばら』が新作劇場版に! TV版には、もはや見られない幻の最終回も

50年を経ても衰えない人気

著:池田理代子『ベルサイユのばら』Kindle版第1巻 (フェアベルコミックス)
著:池田理代子『ベルサイユのばら』Kindle版第1巻 (フェアベルコミックス)

 しかし今思い返してみれば、『ベルばら』はオスカルとアンドレが身分制度に阻まれ許されない愛に苦しむ物語を中心軸としてフランス革命という歴史的大事件を描いており、かなり大人向けの作品として作られています。1960年代のアニメは子供向けに作られている作品が大半でしたが、アニメを見て育った世代の年齢が上がるにつれ、ハイティーン向け、そして大人の視聴にも耐える作品が必要となっていたと思われます。『ベルばら』と同じ1979年に少年向けアニメとして『機動戦士ガンダム』が放送され、年長世代を巻き込んだ社会的ムーブメントが発生したのは偶然ではないのでしょう。

 アニメは現在もDVDや配信で見ることができますが、最終話以降に放送された総集編である41話「ベルサイユのばらと女たち」、そして関東圏以外の一部の地域で放送が打ち切られた際に作られた幻の最終回「燃え尽きたバラの肖像」は見ることは叶いません。フィルムは現存しているそうですが、現状では公開の予定はないようです。「燃え尽きたバラの肖像」は新規作画も行われているためぜひ見てみたい作品のひとつですが、なかなか難しいと思われます。

 そんな『ベルばら』ですが、2022年で連載開始から50周年ということで、さまざまな取り組みが動いています。7月15日にはNHK総合の『アナザーストーリーズ 運命の分岐点』で「ベルサイユのばら オスカルになりたかった私たち」というタイトルの特集が放送され、池田先生や舞台初演でオスカルを演じた榛名由梨氏がインタビューに応じ当時のエピソードを語っています。また、2022年9月17日から11月20日までのあいだ、東京シティビュー(六本木ヒルズ森タワー52階)で「誕生50周年記念 ベルサイユのばら展 -ベルばらは永遠に-」が開催される予定となっています。イベントでは連載当時の原画も多数展示される予定で、50年が経過しても色あせない、力強い芸術を目にする貴重な機会となっています。

 名作は、どれだけの時間を経ても名作であることに変わりはありません。時代を超えて愛されてきた『ベルばら』は、きっとこれからも愛され続けることでしょう。

(早川清一朗)

【画像】池田理代子先生によるお祝いイラストを見る

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