国民的アニメ、驚愕の「兄弟姉妹」たち スネ夫って弟いたの!?
磯野フネに「兄」がいた? スネ夫の弟はアメリカ在住? 国民的アニメの知られざる「近親者」キャラたち。存在は知っていても実際に登場した時は、ネットは大いに盛り上がるようです。
日曜夕方を彩る国民的アニメでも知られざる「近親者」キャラ

長寿の国民的アニメ・マンガのキャラクターは、その親や兄弟が定期的に出演することも珍しくありません。ところが何十年と続いている作品のなかには、「ほとんど姿を見せない近親者キャラ」がいます。長年見ているはずが……まさかこんな家族がいたなんて!そんな例をいくつかご紹介します。
国民的アニメといえば、まずは『サザエさん』(原作:長谷川町子)です。磯野家の大黒柱・波平に双子の兄である海平がいることはなんとなく知っている方も多いかもしれませんが、母であるフネにもお兄さんがいることはあまり知られていません。フネの旧姓は「石田」で、兄の名前は石田鯛造。静岡県でみかん農家を営んでいます。また、鯛造さんの奥さん、つまりフネの義姉は「おこぜ」と言い、本来赤の他人のはずがフネとそっくりの顔をしているのです。ちなみに波平と海平には九州に住む妹がおり、その息子が何かと話題のノリスケです。
同じく日曜夕方放送のアニメ『ちびまる子ちゃん』(原作:さくらももこ)では、原作初期、アニメでもときどき「親戚」が家にやってきます。生意気な弟・ひろあきと、優しい姉・あけみはまる子の従兄弟にあたるのですが、彼らは父・ひろしの弟の息子なのです。ひろしは男三人兄弟の真ん中で、一郎という兄がいます。友蔵は次男と同居していたのです。
アニメ『ドラえもん』(原作:藤子・F・不二雄)では、スネ夫の弟・スネツグが油断した頃に登場しては「いたの!」と驚かせます。スネツグはニューヨーク在住のおじさんの家に引き取られているという設定です。アニメでは2021年に15年ぶりに登場を果たし、ネットニュースにもなりました。肉眼で確認したことが記念になる、そんな彗星のようなキャラなのです。ジャイ子との知名度の差は、かなりのものではないでしょうか。
『クレヨンしんちゃん』(原作:臼井儀人)でも、2020年1月18日の放送の「小山家三姉妹だゾ」回は多くの視聴者を驚かせました。みさえの姉・まさえと妹・むさえが野原家に遊びにくるのですが、みさえが三姉妹の次女であること自体を知らなかった人も多かった様子。まさえはたびたび妙な被り物をしながら登場してくることである程度お馴染みではありましたが、妹むさえの登場が増えたのは比較的最近のことです。野原家に新しい嵐を呼ぶキャラになりつつあります。
さらに2022年8月6日の放送では、父ひろしの兄・せましがアニメで初めてお披露目され、むさえたちに続くセカンドインパクトを残しました。原作では1999年に登場していましたが、アニメではこれまで触れられていなかったせまし。外見はひろしに似ていますが性格はとにかくケチです。ひろしから借りた3000円を返してもらうため、ヒッチハイクで野原家までやってきました。ちなみにけち臭い代わりに、足は臭くないそうです。
「むさえ、まさえ」に「せまし」。何十年と放送されていた作品にも、まだまだ「掘り出し要素」があるというのは嬉しいことです。新キャラではなく、そもそもずっといたという位置づけなので、見返すと違う印象を抱くエピソードも出てくるかもしれません。
(片野)